(3354) 白血病, 遺伝子治療安く2019/04/13 02:36

長崎大学と三重大学は, 他人の免疫細胞を使って白血病を遺伝子治療すると言う, 新たな手法を開発している.

米国で承認された 5000 万円超の高額な治療法に似た手法で, 副作用や効果などが確認出来れば, 量産し易い分, 安価な治療法になる可能性がある.

17 年 2 月, 臨床試験 (治験) に着手している.

治験は医師主導で, 長崎大や愛媛大学, 大阪国際がんセンターなど, 全国 8 医療機関で実施されている.

対象は成人 T 細胞白血病 (ATL) 患者で, 骨髄移植後に再発した 6 人で安全性を確認中.

治験では, 骨髄移植のドナーから取り出した免疫細胞に癌細胞を見付ける 「TCR」 と言う遺伝子を組み込むとともに, 患者の体を攻撃しないように特定の遺伝子の働きを抑える.

副作用などを調べ, 1 人のドナーの細胞を多くの患者に利用出来るか如何かを検討していると言う.

実現すればコストを従来法の数十分の一に引き下げられる可能性も秘めている.

国際的に血液癌の患者に遺伝子組み換えした細胞を投与する治療法の開発が活発化している.

「CAR」 遺伝子を免疫細胞に入れる 「CAR-T 療法」 が有名だ.

第 1 号として, スイスのノバルティスの新薬 「キムリア」 が 2017 年 8 月に米国で小児・若年者の急性リンパ性白血病向けで承認されている.

患者の約 8 割で効果があるものの, 5000 万円超と高価であるのが課題である.

患者自身の細胞を遺伝子組み換えする為, 手間が懸かるのがその要因となっている.

国産技術を使い, 安価な CAR-T 療法を目指す取り組みも進行している.

名古屋大学が計画する白血病患者を対象にした CAR-T 療法の臨床研究が, 厚生労働省の専門部会で了承されている.

信州大学の中沢 洋三教授らが開発した遺伝子導入技術を使い, 患者の血液から採りだした免疫細胞に, CAR 遺伝子を入れて体内に戻す.

遺伝子導入にウイルスを使う従来法と異なり, 電気刺激で組み込むのが特徴で, 安全性の高い材料で遺伝子を高効率で入れられる様にしたと言う.

これによりウイルスの拡散防止や作業の安全性確保のコストが省けるとの事.

細胞の加工に懸かるコストを 200 万円以下に抑えられ, 医療費抑制に繋がると期待されている.

臨床研究は 1 歳から 60 歳までの急性リンパ性白血病患者が対象となっており, 投与する細胞数を変えて, 安全性と有効性を評価している.

国内では他に, タカラバイオと自治医科大学などが CAR-T 療法の治験などを進めていると言う.

同社独自の遺伝子導入法を使う事で低価格化を実現する事を目指している.

Have a nice weekend!
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