(3463) ES 細胞の提供, 医療応用へ弾み2019/07/31 01:39

京都大学は, 再生医療に使う人の胚性幹細胞 (ES 細胞) を 1 年程前から, 企業や大学などへの提供を開始している.

不妊治療で余った受精卵から ES 細胞を作り, 提供出来る体制が整った為である.

ES 細胞は iPS 細胞と同様に様々な臓器や組織の細胞に育つ. ES 細胞の治療研究も国内で進めば, iPS 細胞と併せて, 再生医療の応用に弾みが付く事になる.

京大は iPS 細胞を備蓄し, 国内の大学や研究機関などに配布している.

末盛 博文准教授は 「ES 細胞は再生医療の新たな選択肢になる. iPS と比較検証する事で, 安全性や有効性の向上に貢献出来る」 と話している.

提供を受けた機関は臨床試験 (治験) などに活用する. 効果が確かめられて国の認可を受けた後は, 企業や医療機関が備蓄して治療に使う事も可能となる.

ES 細胞は受精卵から作る為, 倫理的な懸念が指摘されており, 国内では基礎研究に限られていた.

2014 年になって, 国は指針を改め, 治療を目的とした研究利用が可能になったのである.

京大の末盛准教授らは, 不妊治療で余り, 廃棄する予定だった受精卵から ES 細胞を作製している.

ウイルスなどが混入しないよう管理しており, ES 細胞を増やして備蓄する.

受精卵の提供者から同意を得ており, 企業が営利目的で使う事も可能だと言う.

海外では, 米国や韓国などで ES 細胞を使った再生医療の臨床試験が進行しているが, 目の難病の加齢黄斑変性の再生医療では, 約 40 件の実施例があり, 安全性と効果の検証が進んでいる.

また, 脊髄損傷や糖尿病の治療でも臨床試験が実施されている.

ES 細胞とは, 受精卵の一部を取り出して作る胚性幹細胞. 体のあらゆる細胞に成長する能力を持ち, iPS 細胞と並んで万能細胞と呼ばれている. 再生医療などへの応用が期待されている.

1998 年に米ウィスコンシン大学が人の ES 細胞作製に世界で初めて成功した.

研究実績があり, iPS 細胞よりも安全性などで有利と考える専門家が多い. 欧米などでは ES 細胞を使う再生医療研究が盛んである.

受精卵から作る為, 倫理面で課題があるとの指摘もある.

この為, 日本では山中 伸弥京都大学教授が開発した iPS 細胞を中心に, 臨床応用を進めて来ている.

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