健康小話

国立成育医療研究ｾﾝﾀｰなどのﾁｰﾑは, 出生時に体重 3 ｷﾛ未満だった人は, 3 ｷﾛ台だった人に比べ, 40 歳以降に心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患になる割合が最大 1.76 倍高い, との分析結果を発表している.

出生時の体重が軽いほどﾘｽｸが高いと言う.

高血圧や糖尿病も同様の傾向だった.

ｾﾝﾀｰの森崎 菜穂･社会医学研究部長は 「子どもが低体重だった場合, 適切な時期に健康ﾘｽｸを伝える事が重要. 妊娠中は子どもの低体重に繋がる, 痩せ過ぎに注意して欲しい」 とｱﾄﾞﾊﾞｲｽしている.

ｾﾝﾀｰによると, 国内では現在 10 人に 1 人が低出生体重とされる 2.5 ｷﾛ未満で誕生. 1980 年から 2000 年に掛け 2 倍に増え, その後も高止まっていると言う.

ﾁｰﾑは 11 - 16 年, 7 県に在住する 40 - 74 歳の約 11 万 5 千人を調査. 出生時の体重と, 心血管疾患や生活習慣病と診断された事があるか如何かを尋ねた.

心血管疾患を発症した割合は, 出生時の体重が 1.5 ｷﾛ未満の場合, 3 ｷﾛ台の人に比べ 1.76 倍, 1.5 - 2.5 ｷﾛ未満では 1.25 倍, 2.5 - 3 ｷﾛ未満では 1.07 倍だった.

また, 糖尿病は出生時 1.5 ｷﾛ未満で 1.53 倍, 1.5 - 2.5 ｷﾛ未満で 1.26 倍, 2.5 - 3 ｷﾛ未満で 1.08 倍.

高血圧も傾向は同じだったと言う.

本日のｶｯﾄ写真 : 下平 宏氏ﾌｫﾄｷﾞｬﾗﾘｰから (相思鳥)

Have a nice year end holiday!
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