(5243) 劇症型溶連菌の患者最多 - 昨年 941 人2024/03/09 02:07

急速に症状が悪化し, 致死率が 3 割とされる 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症 (STSS)」 の患者が 2023 年に過去最多の 941 人となった.

感染力の強い株が国内でも確認され, 今年も前年を上回るペースで患者が報告されていると言う.

厚生労働省は手の消毒やマスク着用など基本的な感染対策の徹底を呼び掛けている.

「朝起きた時は足の先が腫れている程度だったのに, 4 時間程で膝まで腫れて壊死し始めていた」.

感染症に詳しい東京女子医科大学の菊池 賢教授は STSS で死亡した 70 代男性の症状をこう振り返っている.

男性は 40 度以上の高熱が出て, 病院に搬送された際には意識が朦朧とした状態だった.

STSS は手足などの壊死を引き起す事があり, 「人食いバクテリア」 とも呼ばれる. 致死率は 3 割程度とされる.

原因となるのは溶連菌で, 通常は感染しても一般的な風邪症状に止まるが, 稀に重症化して STSS を発症する.

初期の症状は咽頭痛や発熱で, 組織の壊死や多臓器不全などが起る. 発症後, 数十時間で死に至る事もあると言う.

国内の患者は増加傾向にある.

国立感染症研究所によると, 新型コロナウイルス禍で一時減少したものの, 23 年は現在の調査方法となった 1999 年以降, 過去最多の 941 人 (速報値) に上っている.

高齢者の患者が大半を占める.

24 年も 2 月 11 日時点で 290 人の患者が確認され, 前年同時期より 186 人多い.

患者の増加の背景について, 菊池教授は 「新型コロナの 5 類移行による感染対策の緩和や, 海外から持ち込まれた毒性の強い株の流行が要因ではないか」 と分析する.

感染研によると, 英国で 10 年代に流行した病原性や感染力の強いとされる株が, 日本国内でも 23 年夏から増えていると言う.

23 年は溶連菌の一種である 「A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎」 が流行した. 厚労省は子どもから大人に感染するなどし, STSS を発症した患者が増えた可能性があると見ている.

溶連菌が劇症化するメカニズムは不明な点が多い.

飛沫や接触によって感染する為, 厚労省は 「手指の消毒や咳, エチケットなどの基本的な感染対策が重要だ」 と注意を促している.

菊池教授によると, STSS は怪我や水虫の傷口から感染したと見られる事例も少なくない.

菊池教授は 「足を清潔に保ち, 入浴時によく観察して確認する事が重要. 足の腫れと 40 度近い高熱が同時に出た場合は, 速やかに救急車を呼んで欲しい」 と注意を喚起している.

Have a nice weekend!
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