性同一性障害 「嫡出子」 認めず2012/02/04 02:50

過日, このようなニュースが新聞に小さく載っていた.

性同一性障害で, 戸籍の性別を女性から変えた大阪府の男性 (29) が, 本籍のある東京都新宿区に, 妻と第三者との人工授精で生まれた 2 歳の男児を嫡出子として届けたが, 区は戸籍への記載を認めず, 区の窓口では, 担当者が男性に 「非嫡出子」 として書き直すよう指示.

然し, 男性が拒否したため, 届け出自体は一旦受理したものの, その上で書き直しに応じない状態が続けば, 最終的には区長権限で非嫡出子として戸籍に記載するとの方針を伝えた由.

男性は, 非嫡出子とされた場合は, 東京家裁に取り消しの申し立てをする意向であると言う.

男児は現在戸籍がない状態で, 男性は 「予想はしていたが (認められないのは) ショックだ. 裁判で頑張るしかない」 と話しているとの事.

昔から, 性同一性障害に苦しむ人はいた筈である.

然し, 昔は, 儒教思想の道徳観念などに縛られて, 今で言う 「Coming Out」 などと言う事は考えられもせず, 隠花植物の様な人生を余儀なくされていたのであろうか?

本ブログで触れた事があるが, 今は, 性転換の手術も可能で, 戸籍上のややこしい扱いを別とすれば, それなりの人生を送る事は不可能ではない様だ.

米国では同性同士の結婚を認めている州もあると言う.

道徳規範と言うものは, 世の中の流れに沿って, 少しずつ変化して行くものであるから, 何れ, 日本でも性転換をした男女の子どもの戸籍が 「嫡出子」 として認められる時代が来るかもしれない.

が, この種の問題は, いつの世も 「保守的思想」 が優勢であるから, 件の男性夫婦も 「嫡出子」 を認めて貰うには, 長い苦難の道を歩む事になるのだろう.

それにしても, この夫婦の子どもの戸籍はどうなるのであろうか? 戸籍がないままでは, 子どもの教育を初め, 様々な問題が一生付き纏う事になるのである.

Have a nice weekend!
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