競争相手が変ろうとも2012/08/26 02:36

作家の幸田 真音さんが, 日経に次の様な一文を寄せている.

オリンピックが終り, 何だか気の抜けた夏の終りを迎えている. (中略) それにしても, 今回の日本選手の活躍は見事だった.

蘇ってくる名場面は幾つもあるが, 中でも各競技における女子選手たちの存在が光っていた.

特に女子柔道の松本 薫選手の戦い振りは鮮烈で, 闘争心を剥き出しに, 果敢に相手に立ち向かっていく姿には胸を打たれた.

それだけでなく, そんな女子選手の直向きさが, 掛け値なしにここまで素直に評価される時代になってきた事も, 心から喜びたい.

かつて男女雇用機会均等法などなかった頃, 女性の就労や社会進出を良しとしない時代があった.

ましてや, 女子のサッカーや, 女子が格闘技をする事など, 頑なに受け入れない社会も現実にあったのだから.

かくいう柔道も今やすっかりグローバル化が定着し, 戦う相手の国籍は勿論, ルールや評価法も随分変った.

それはまさに, ビジネスの世界で起きている競争構造の変化に似て, 日本の産業界が置かれている今を象徴している様で, 今回競技を見ながら色々と考えさせられてしまった.

だが, ルールが変り競争相手が違ってきたなら, 自ずと戦い方や試合への備え方も変えなければならない.

話が違うと嘆くだけではどうしようもないのである.

世界の変化に対する感度を高め, 自ら努力する者だけがメダルを手にできる.

グローバル化なんか嫌だと流れに背を向けても, ふと気がついたら社員の半分が外国人, 上司や同僚たちとの共通言語も英語, なんていう事にもなりかねない. 祭のあと, 切ない秋風が吹かないことを, 祈りたいものである.

以上であるが, 金メダルゼロに終った男子柔道などは, 未だにグローバル化に適応できていない典型であろう.

頭の固い指導者層を総入れ替え, グローバル化をも受容し, 真に 「王道」 を歩める日本の柔道と言うものを再構築して貰いたいものである.

これは, Nationalism と Globalism と言う意味において, 領土問題や TPP 交渉などにも通ずるものがあるように思うのである.

Have a nice weekend!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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