(1280) ヒト iPS で膵島組織, マウスの血糖値改善2013/08/27 02:37

この程, 東京大学の宮島 篤教授と渡辺 亜美研究員らは, ヒトの iPS 細胞から血糖値を調節する膵島と呼ぶ組織をつくり, マウスに移植して血糖値を正常に戻す事に成功した, と発表している.

血糖値を下げるインスリンを生まれつき分泌出来ない 1 型糖尿病などの治療法開発に役立てる意向で, サルの実験などを経て, 10 年以内に人での臨床研究に乗り出す計画だと言う.

膵臓にある膵島は, "インスリン" や血糖値を上げる "グルカゴン" をつくる役割を有している.

研究チームは低分子の化合物を加えるなど培養条件を工夫し, iPS 細胞を膵島細胞に成長させたのである.

インスリンとグルカゴンをそれぞれつくる細胞が混ざり合う, ヒトの膵臓とよく似た立体構造の組織を作製した.

この細胞がブドウ糖に反応し, インスリンを正常に分泌するのを確認した.

この膵島を, 血糖値が高い実験用マウスに移植した.

約 1 日で血糖値が下がって正常レベルになり, この状態が約 1 カ月続いた.

宮島教授は 「マウスの体内で膵島が機能する事を示せた. 実用化に近づく成果だ」 とコメントしている.

臨床応用段階では, 糖尿病患者からつくった iPS 細胞を使う場合, 肝臓の門脈から移植する方法などを想定していると言う.

今後は, 移植した細胞が癌化しない様, 安全性を高める他, 膵島細胞を効率よく大量につくる技術などを磨く計画の様だ.

1 型糖尿病の重症患者は, 現在, 膵島や膵臓を移植する治療などを受けている.

然し, 提供者は不足気味で, iPS 細胞から膵島をつくる技術への期待が高まっていると言う背景があったのである.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (カワセミ・シリーズ)

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