(1780) 家族に難しい決断迫る ― 2015/01/09 03:43

終末期医療については, 何度採り上げても, 言い尽すのは難しい問題である.
以前にも紹介した, 池上 直己 慶応義塾大学医学部教授が日経日曜版に連載しているコラム 「知っ得ワード - 終末期」 に以下の如く, 書かれていた.
医療現場では, 食べ物を上手く飲み込めなくなった人の胃に穴を開けてチューブで栄養剤などを入れる胃瘻を実施したり, 呼吸するのが苦しくなった人に人工呼吸器を付けたりします.
こうした行為で患者が回復する見込みがあるのなら, 勿論実施すべきです.
然し, そうではない場合, 何処まで治療するのかという問題に直面します.
治療するに当って, 患者本人がはっきりと意思表示出来るのでしたら, 問題はありません.
また, 意識がなく意思表示が出来ないと言った場合でも, 事前に本人の考えを家族や周囲が具体的に聞いていれば, それを尊重する事になるでしょう.
医療の基本は, 本人の意向に沿う事だからです.
然し本人から意向を聞いていない場合は, 家族が決断を迫られます.
家族や親戚の間で意見が割れる事もあるかもしれません.
更に治療を始めた後, 改善しない場合は中止するか如何かという問題も発生します.
この 「開始・不開始」 と 「継続・中止」 が終末期の医療の大きな課題です.
国の 2013 年の調査では, 国民の中で延命治療に関して家族と事前に具体的に話し合っていると回答したのは, 20 人に 1 人もいませんでした.
本人の意向を家族が知らない例が圧倒的に多く, その結果, 家族に難しい判断を強いている実態が浮き彫りになりました.
以上であるが, 思うに, 人の命と言うものは, それこそ, "その人固有の問題" であるだけに, 終末期医療に関しては 「正解」 と言うものがない様にも感ずるのである.
「死ぬも地獄, 生きるも地獄」 と言う言葉がある.
仕事柄, 様々な病態の患者さんに接しているが, 「生きるも地獄」 とは言い過ぎかもしれないが, 毎日 「痛み」 と闘っている患者さんを診ていると, 生き永らえる事の意味を考えざるを得ないのである.
勿論, その様な患者さんんから 「パワー」 を戴くケースも少なくはないのだけれども...
今日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (オオハクチョウ・シリーズ)
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい.
以前にも紹介した, 池上 直己 慶応義塾大学医学部教授が日経日曜版に連載しているコラム 「知っ得ワード - 終末期」 に以下の如く, 書かれていた.
医療現場では, 食べ物を上手く飲み込めなくなった人の胃に穴を開けてチューブで栄養剤などを入れる胃瘻を実施したり, 呼吸するのが苦しくなった人に人工呼吸器を付けたりします.
こうした行為で患者が回復する見込みがあるのなら, 勿論実施すべきです.
然し, そうではない場合, 何処まで治療するのかという問題に直面します.
治療するに当って, 患者本人がはっきりと意思表示出来るのでしたら, 問題はありません.
また, 意識がなく意思表示が出来ないと言った場合でも, 事前に本人の考えを家族や周囲が具体的に聞いていれば, それを尊重する事になるでしょう.
医療の基本は, 本人の意向に沿う事だからです.
然し本人から意向を聞いていない場合は, 家族が決断を迫られます.
家族や親戚の間で意見が割れる事もあるかもしれません.
更に治療を始めた後, 改善しない場合は中止するか如何かという問題も発生します.
この 「開始・不開始」 と 「継続・中止」 が終末期の医療の大きな課題です.
国の 2013 年の調査では, 国民の中で延命治療に関して家族と事前に具体的に話し合っていると回答したのは, 20 人に 1 人もいませんでした.
本人の意向を家族が知らない例が圧倒的に多く, その結果, 家族に難しい判断を強いている実態が浮き彫りになりました.
以上であるが, 思うに, 人の命と言うものは, それこそ, "その人固有の問題" であるだけに, 終末期医療に関しては 「正解」 と言うものがない様にも感ずるのである.
「死ぬも地獄, 生きるも地獄」 と言う言葉がある.
仕事柄, 様々な病態の患者さんに接しているが, 「生きるも地獄」 とは言い過ぎかもしれないが, 毎日 「痛み」 と闘っている患者さんを診ていると, 生き永らえる事の意味を考えざるを得ないのである.
勿論, その様な患者さんんから 「パワー」 を戴くケースも少なくはないのだけれども...
今日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (オオハクチョウ・シリーズ)
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