(1919) 孤独な高齢者は, 認知症リスクも死亡リスクも上昇!2015/05/28 02:49

同居人以外との交流が週 1 回未満のお年寄りは, 要介護や認知症になるリスク が, 毎日頻繁に交流している人より約 1.4 倍高い事が日本福祉大や千葉大などの研究チームの調査で判明した, と日経が報じている.

また, 月 1 回未満では死亡リスクも高まったと言う.

研究チームは 「社会的孤立が健康に影響を及ぼす事をお年寄りに知って欲しい」 と呼び掛けている由.

研究チームは, 2003 年 10 月時点で要介護認定を受けていなかった愛知県に住む 65 歳以上の男女約 1 万 2 千人を対象に, その後約 10 年間の健康状態を追跡調査したのである.

2272 人が歩行や立ち上がりが困難で, 入浴や排泄の際に介助が必要な 「要介護 2」 以上になり, 1986 人が認知症を発症, 2920 人が亡くなっていた.

更にこれらの人を対象に, 別居する家族・親族や友人らと会ったり, 電話やメールを遣り取りしたり, 電話をしたりして交流する頻度と健康状態の変化を, 性別や年齢, 世帯構成などの影響を除いて分析している.

その結果, 他人との交流が月 1 回 - 週 1 回未満の人は, 要介護 2 以上になるリスクが, 毎日頻繁に交流している人に較べて 1.4 倍高く, 認知症を発症するリスクも 1.39 倍高くなった.

然も, 交流が月 1 回未満のお年寄りの場合, 早期に死亡するリスクが 1.34 倍高まった.

交流が月 1 回未満のお年寄りの割合は全体の 7.4% (男 10.2%, 女 4.7%), 月 1 回 - 週 1 回未満も含めると 15.8% (男 21.2%, 女 10.6%) に上った.

調査に当った日本福祉大の斉藤 雅茂准教授 (社会福祉学) は 「社会的な孤立と健康への悪影響の関係はこれまでも指摘されて来たが, 今回の調査結果で週 1 回未満という目安が示された」 と指摘.

「人付き合いは個人の価値観によるが, お年寄りは他者との交流が少ないと健康に影響を及ぼす事を知って欲しい」 と話している.

認知症は 5 人に 1 人が発症すると言われている昨今, 老後の生活を考える上で, なかなか示唆に富む調査報告である.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.

コメント

トラックバック