(1986) 高温多湿でも扇風機は役に立つ? ― 2015/08/03 02:27

ここの処, 連日, 猛烈な暑さが続いており, 熱中症の疑いで病院に運び込まれる人の数は, 毎日 1000 人近くに達している.
こまめに水分を補給し, 適度に冷房を効かせる事が, 熱中症対策として勧められている.
然し, 冷房はどうも苦手で...と思っている人も少なくない.
では, 扇風機は効果がないのだろうか? と疑問に思っている人もいるだろう.
そんな疑問に答えて呉れている記事を目にした.
医学ジャーナリストの大西 淳子さんが, 高温多湿の猛暑の季節に扇風機の効用について, 以下の如く, 米国の興味ある研究報告を紹介している (7/30 付 「日経 Gooday」).
気温が体温に近くなり, 湿度も高い場合には, 扇風機は使わない方がよい, 却って熱中症になり易くなるから...という話を聞いた事がありませんか?
扇風機の効能は, 体温により温められ, 体表面に澱んでいる空気を, 室内の少し温度の低い空気と入れ替える事と, 体表面の汗の蒸発を促進させて気化熱を奪う事, によって発揮されると考えられています.
然し, 室内の気温が体温と同様かそれ以上になれば, 熱風は体表面を温めるばかりで, 湿度が高くなれば汗は蒸発しなくなるだろうから, 体に熱が籠って具合が悪くなるだろう...
そうした考えから, 高温多湿時の扇風機の使用は控えた方が良い, と言われている様です.
米環境保護局 (EPA) も, 扇風機の能力には限界があり, 気温が 37.2℃ を超えた状態で扇風機を使用すると, 熱中症の様な病気の発症が早まる, と注意を喚起しています.
が, 実は, 熱波が原因で発生する病気や死亡に, 扇風機の使用がどの様な影響を及ぼすのかについては, 明らかになっていません.
高温多湿時の扇風機の使用は, 本当に体に悪いのでしょうか.
<扇風機がある方が, 心拍数や深部体温の上昇を抑えられる>
ここで興味深い研究結果をご紹介しましょう.
オーストラリアのシドニー大学の Nicholas M. Ravanelli氏らが, 2013 年夏に, カナダのオタワ大学で男子学生を対象に行った研究です.
Ravanelli氏らは, 扇風機の使用が心拍数, 深部体温 (食道温), 発汗に及ぼす影響を調べるために, 8 人の健康な男性 (平均年齢 23 歳, 平均体重 80.7 kg) に被験者になって貰い, 4 つの異なる条件の個室の中にそれぞれ 1 回ずつ, 135 分間, T シャツ短パン姿で座って貰いました.
個室の条件は以下の 4 通りです
1) 扇風機あり / 室温 36℃
2) 扇風機なし / 室温 36℃
3) 扇風機あり / 室温 42℃
4) 扇風機なし / 室温42℃
扇風機がある環境では, 18 インチの扇風機を被験者から 1 メートルの距離に置き, 風速 4.0 m (毎秒) で作動させました.
実験室内の相対湿度は, 室温36℃ の場合には 25% から 95% まで, 室温 42℃ の場合には 20% から70% まで上昇させて, その間の心拍数と深部体温, 発汗率をモニターしました.
その結果, どちらの気温でも, 扇風機がある部屋にいた方が, より高い湿度になるまで, 心拍数は上昇せず, 深部体温も上昇を始めませんでした.
また, どちらの気温においても, 扇風機がある部屋の被験者の方が多く汗を搔いていました.
この研究は, エアコンなしで室内の暑さに耐え得る健康な若い男性には, 扇風機が役に立つ事を初めて示しました.
女性や高齢者でも, 扇風機が同様の利益を齎すか如何かは分りませんが, 熱波到来時には扇風機を使うな, と一様に勧告する事は考え直すべきではないか, と研究者たちは述べています.
論文は, 米国医師会が発行する JAMA (The Journal of the American Medical Association) 誌 2015 年 2 月 17 日号に掲載されています.
本日のカット写真 : 下平 宏氏提供 (カワセミ・ダイヴィングシリーズ)
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
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・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
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・学割適用始めました.
こまめに水分を補給し, 適度に冷房を効かせる事が, 熱中症対策として勧められている.
然し, 冷房はどうも苦手で...と思っている人も少なくない.
では, 扇風機は効果がないのだろうか? と疑問に思っている人もいるだろう.
そんな疑問に答えて呉れている記事を目にした.
医学ジャーナリストの大西 淳子さんが, 高温多湿の猛暑の季節に扇風機の効用について, 以下の如く, 米国の興味ある研究報告を紹介している (7/30 付 「日経 Gooday」).
気温が体温に近くなり, 湿度も高い場合には, 扇風機は使わない方がよい, 却って熱中症になり易くなるから...という話を聞いた事がありませんか?
扇風機の効能は, 体温により温められ, 体表面に澱んでいる空気を, 室内の少し温度の低い空気と入れ替える事と, 体表面の汗の蒸発を促進させて気化熱を奪う事, によって発揮されると考えられています.
然し, 室内の気温が体温と同様かそれ以上になれば, 熱風は体表面を温めるばかりで, 湿度が高くなれば汗は蒸発しなくなるだろうから, 体に熱が籠って具合が悪くなるだろう...
そうした考えから, 高温多湿時の扇風機の使用は控えた方が良い, と言われている様です.
米環境保護局 (EPA) も, 扇風機の能力には限界があり, 気温が 37.2℃ を超えた状態で扇風機を使用すると, 熱中症の様な病気の発症が早まる, と注意を喚起しています.
が, 実は, 熱波が原因で発生する病気や死亡に, 扇風機の使用がどの様な影響を及ぼすのかについては, 明らかになっていません.
高温多湿時の扇風機の使用は, 本当に体に悪いのでしょうか.
<扇風機がある方が, 心拍数や深部体温の上昇を抑えられる>
ここで興味深い研究結果をご紹介しましょう.
オーストラリアのシドニー大学の Nicholas M. Ravanelli氏らが, 2013 年夏に, カナダのオタワ大学で男子学生を対象に行った研究です.
Ravanelli氏らは, 扇風機の使用が心拍数, 深部体温 (食道温), 発汗に及ぼす影響を調べるために, 8 人の健康な男性 (平均年齢 23 歳, 平均体重 80.7 kg) に被験者になって貰い, 4 つの異なる条件の個室の中にそれぞれ 1 回ずつ, 135 分間, T シャツ短パン姿で座って貰いました.
個室の条件は以下の 4 通りです
1) 扇風機あり / 室温 36℃
2) 扇風機なし / 室温 36℃
3) 扇風機あり / 室温 42℃
4) 扇風機なし / 室温42℃
扇風機がある環境では, 18 インチの扇風機を被験者から 1 メートルの距離に置き, 風速 4.0 m (毎秒) で作動させました.
実験室内の相対湿度は, 室温36℃ の場合には 25% から 95% まで, 室温 42℃ の場合には 20% から70% まで上昇させて, その間の心拍数と深部体温, 発汗率をモニターしました.
その結果, どちらの気温でも, 扇風機がある部屋にいた方が, より高い湿度になるまで, 心拍数は上昇せず, 深部体温も上昇を始めませんでした.
また, どちらの気温においても, 扇風機がある部屋の被験者の方が多く汗を搔いていました.
この研究は, エアコンなしで室内の暑さに耐え得る健康な若い男性には, 扇風機が役に立つ事を初めて示しました.
女性や高齢者でも, 扇風機が同様の利益を齎すか如何かは分りませんが, 熱波到来時には扇風機を使うな, と一様に勧告する事は考え直すべきではないか, と研究者たちは述べています.
論文は, 米国医師会が発行する JAMA (The Journal of the American Medical Association) 誌 2015 年 2 月 17 日号に掲載されています.
本日のカット写真 : 下平 宏氏提供 (カワセミ・ダイヴィングシリーズ)
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