(3095) イヌが懐く遺伝子, マウスで領域特定, 不安関わる物質を調整2018/07/28 01:57

家畜化の進んだイヌなどが人を恐れない性質に関わる遺伝子の領域をマウスを使った実験で明らかにしたと, 国立遺伝学研究所 (静岡県三島市) の小出 剛准教授 (行動遺伝学) らのグループが発表している.

将来, シカなどの家畜化への応用も期待出来ると言う.

野生動物は人を見ると逃げ出す事が多いが, ペットのイヌなどは逃げず, 寧ろ近寄って来る事もある.

グループは, マウスが人に触られても逃げない一方, 自ら人に近づく性質は余りないことに着目した.

日本やカナダなど世界 8 カ国の野生のマウスを祖先とした 16 匹から, 人に近づいて来るマウスを選んで交配を繰り返し, 人に懐き易いマウスを作ったと言う.

こうして作ったマウスと, 普通に交配させた場合の遺伝子配列を比較した処, 特定の染色体にある 「ATR 1」 と 「ATR 2」 と言う 2 つの遺伝子領域が, 懐き易さに関連している事が判明したのである.

この領域は, 殆どのイヌが持っている遺伝子の領域と略一致していると言う.

また, この領域には社会性や不安などに関わる神経伝達物質セロトニンの量を調節する遺伝子が含まれており, グループは, この遺伝子が懐き易い性質に関与していると見ている.

小出准教授は 「今回の遺伝子領域が脳でどの様に働いて, 人がペットを飼ったり, イヌが人に懐いたりする行動に繋がるのか詳しく調べたい」 とコメントしている.

この研究が, 将来的に, どの様に進展するのか興味ある処だが, 色々な芸で子供たちを楽しませてくれるイルカの脳の解明や, ヒトの精神疾患の治療などにも繋がるのだろうか?

Have a nice weekend!
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