(3096) 細菌の自食作用, 血管内で起きず2018/07/29 03:09

血管の内側にある内皮細胞では, 侵入した病原細菌を分解し除去するオートファジー (自食作用) が起きないことが分ったと, 大阪大の吉森 保教授 (細胞生物学) のチームが発表している.

血管内皮細胞では, 蛋白質などを分解して再利用するタイプの自食作用は正常に起きており, 細菌に対する自食作用も起こせれば, 感染症の新たな治療法の開発が期待出来ると言う.

チームによると, 内皮細胞は血液と直接触れるため, 血中に侵入した細菌の影響を受け易く, 内皮細胞で細菌が増殖した場合は多臓器不全につながる恐れがある.

研究では, 発熱や急性咽頭炎を引き起こす細菌を, 培養したヒトの細胞に感染させた.

すると, 体の組織の表面などにある上皮細胞では自食作用が起き, 細菌は増殖しなかったが, 内皮細胞では細菌を除去出来ずに増殖し, 細胞が死滅したと言う.

自食作用発生のメカニズム解明には未だ時間が掛かると思われるが, その進展に期待したい.

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