貝原 益軒の 『養生訓』 を読む (10)2010/04/02 22:25

心は楽しむべし., 苦しむべからず. 身は労すべし, 休め過すべからず. 凡そわが身を愛し過すべからず. 美味をくひ過し, 芳醇をのみ過し, 色を好み, 身を安逸にして, 怠り臥すことを好む. 皆是, わが身を愛し過す故に, かへってわが身の害となる. 又, 無病の人, 補薬を妄りに多く呑んで病となるも, 身を愛し過すなり. 子を愛し過して, 子のわざはひとなるが如し. (巻第二 9)

これも特別な健康法を言っている訳ではない. 心労は身体に良くないし, 身体が鈍ってしまうほど休め過ぎても良くない.

病気でもないのにサプリメントなどを初めとし, 妄りに薬など飲むべきではない.

養生法は子育てにも似ていて, 過保護や盲目の愛は却って子供を駄目にしてしまう, と.

そう言えば 「可愛い子には旅をさせろ」 と言う諺もあった.

一時期, 中国では 「一人っ子」 政策が取られていて, 子供を可愛がりすぎる弊害が話題になっていたが, 今でも 「一人っ子」 政策は継続されているのだろうか?
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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