癌に負けない食事術 8 ヶ条2011/01/15 04:21

外科手術の大家である, 西台クリニックの済陽高穂 (ワタヨウ タカホ) 院長は, 癌の治療や再発予防に食事療法を取り入れて成果をあげている.

済陽先生は, 癌の発生には, 食べ物が 35%, 喫煙が 31% 関っているとし, 生活習慣を改善する事で大半は予防できると, 考えておられる.

詰り, 身体は毎日の食事でつくられていて, 栄養素を細胞が取り込む際の代謝に異常が起こると癌が発生する.

それ故, 代謝異常の体質が招いた慢性の代謝異常が癌, と言う事になる.

と言う事は, 食事を改善して代謝を正常に戻してやれば, 癌体質を変えられる, と言う訳である.

癌予防で一番のポイントは, 体内のミネラルバランスを整える事であり, それは即ち, 塩分を控える事であると言う.

塩分の摂り過ぎは, ミネラルバランスを崩し, 細胞が傷み, 癌化が進む. 塩分は胃壁を傷つけ, ピロリ菌の繁殖を促して胃を荒らし, 胃癌のリスクを高める.

次に控えるべき食べ物は, 四足歩行動物 (牛, 豚, 馬の類) の肉で, 動物性蛋白質や脂肪は, 人体では代謝され難く, 体内にカスを生ずる.

このカスが発癌物質と結び付いて癌の発生を高めるのである.

逆に, 積極的に摂るべき食材は, 野菜, 果物, 玄米, 豆・芋類, ヨーグルト, 海藻, そしてキノコ類である.

野菜と果物に含まれるポリフェノール成分は, 体内の錆や毒素を一掃し, 細胞の新陳代謝を促すのである.

加えて, 睡眠時間を 7 – 8 時関取り, お風呂や軽い運動で身体を温めたりする事を心掛けると, 予防効果は一層高まるのである.

最後に, 済陽先生の挙げる 「食事術 8 ヶ条」 は以下の様なものである.

総て忠実に実践しようとすると, 結構大変である.

が, 済陽先生ご自身が, 癌治療に適用されており, 61.3% と言う高い有効率を達成しておられるとの事である. 

先ずは, 欲張らず, 出来る事から一つずつ実践して行く事が大切である.

1. 塩分 (ナトリウム) の摂取は, 1 日 4 – 5 g まで. 癌患者の場合は, 0 g とする.

調味料は, 減塩醤油に酢を加えるなど工夫を. 漬物や塩分の多い加工食品は避ける.

2. 肉は, 鶏のささみや皮なし胸肉を週 2 回まで. 鶏卵は 1 日 1 個まで. 魚は赤身を避け, 白身か鮭を 1 日 1 回まで.

3. 玄米, 大豆を食べる.

1 日 1 食は玄米か胚芽米, 全粒粉のパンを主食に. 豆腐は 1 日に 1 丁. その他大豆製品を摂る.

大豆にはイソフラボンが含まれており, 抗癌作用がある.

尚, 穀類の胚芽部分は農薬を蓄積するので, 減農薬や無農薬のものを.

4. 新鮮な野菜・果物を 4, 5 種類組合せ, 皮付きのまま生ジュースにして飲む.

癌の場合は 1 日 1.5 L, 癌予防には 1 日 300 ml, 無農薬か低農薬のものが望ましい.

5. 乳酸菌, 海藻, きのこをたっぷり摂る.

ヨーグルトは 1 日 300 ml 以上. 海藻ときのこは, メインの食材にした料理で.

6. 1 日にレモン 2 個, 蜂蜜大匙 2 杯, ビール酵母を摂る.

7. 食用油は熱で酸化し難いオリーブ油, 胡麻油を活用する. サラダ油に偏らない事が大切. ラードなど動物性脂肪は避ける.

8. 飲み水は安全な自然の水, または, ボトル入りナチュラルミネラルウォーターを 1 日 1 - 2 L 飲む.

水道水は塩素やトリハロメタンなどが残留しているのでそのまま飲まない.

以上であるが, 全部とは言わないが, 可能な限り, 上記のガイドラインを守って癌予防に努めては如何だろうか?

癌は今や 3 人に 1 人は罹ると言われている. 決して他人事ではないのです.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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