老人性難聴発症の仕組み解明2011/01/30 04:08

高齢になると, 例外なく耳が遠くなる. 老人性難聴である.

東京大学田之倉優教授と米ウィスコンシン大学との研究チームが, この老人性難聴の発症の仕組みを解明した, との新聞記事が載っていた.

摂取カロリーと, 細胞の寿命に関る遺伝子の働きに関係しており, カロリーを制限するとこの遺伝子の働きが活発になり, 難聴に繋がる細胞の損傷を予防できるのだと言う.

老人性難聴は, 加齢と共に音の感知に関連した細胞が死滅する事が原因で, "Sirt 3" と言う遺伝子がこの細胞寿命に関与しているとの事.

この遺伝子を持たない様にしたマウスを, カロリー制限して人間の中年に相当する年齢まで育てると難聴になるが, 遺伝子操作していないマウスもカロリー制限をしないと多くが難聴になり, カロリー制限をすると難聴にはならなかったと言う.

難聴マウスの内耳細胞は, 活性酸素によって障害を受けており, Sirt 3 遺伝子の働きが弱まるため発生する活性酸素が, 細胞を傷つけたと考えられるとの事である. 

ここでも活性酸素が悪さをして, 内耳細胞を傷つけている様だ. 活性酸素には要注意である事が解る.

そこで, この Sirt 3 遺伝子の働きを強化する薬剤が見付かれば, 難聴の治療に応用できるようだ. 

高齢になるほど, 耳が遠くなるので, テレビも大音量で見ている事が多く, 家族は勿論, 下手すると隣近所にまで迷惑を掛けている場合も少なくない.

難聴に限らず, 老いの仕組みが解明され, 可能な限り "自立した" 生活を全うしたいものである.

Have a nice weekend!
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