「苛め」 と 「感受性」2012/07/12 02:21

私は, 鍼灸師であるが, つくづく, 「人は十人十色」 である, と常日頃から感じている.

例えば, 同じ太さの鍼を同じツボに同じ深さで, 同じ時間刺しても, 皆が同じ反応を示すとは限らない.

これは, 人により 「感受性」 が異なるからである.

詰り, 患者さんによって, また同じ患者さんでもその日の症状によって, 鍼の太さや, 刺す深さ, 時間などを変えて, 施術を行うのである.

東洋医学が 「テイラーメイド」 の医療と言われる所以である.

さて, 大津市で昨年 10 月, 公立中 2 年の男子生徒が自殺した問題に関し, 市教育委員会は 「生徒を自殺に追いやるだけの苛めがあったとは認められなかった」 との見解を発表していた.

然るに, 昨晩, 滋賀県警が当該中学校と市教育委員会の調査を開始, 犯罪に当る "苛め行為" の事実があったか否かの本格的捜査に乗り出したのである.

異例の事態である.

市教育委員会の見解は, 多くの人には説得性を欠くものと言わねばならないだろう.

加害者側は 「遊びの範囲だった」 と主張している様だが, 同じ行為であっても, 受ける側の 「感受性」 次第で, 或る人は 「苛め」 と受け止めるであろうし, ある人は質の良くない 「悪ふざけ」 と感じるかも知れないのである.

苛めだったか否か? は, 自殺した中学生が, 果して, どのような性格の子どもだったのか? いかなる感受性のもとに日常生活を送っていたのか? などを充分に見究める事がなされていなかった様に思うのである.

この種の問題は, 一般的な 「ものさし」 を用いて判断される事ではないのである.

苛めによる自殺は繰返し問題になるが, 教育委員会は判で押した様に, 「関連性が認められない」 との見解を表明する.

今回の大津市教育委員会の対応も例外ではなかった.

けれども, この様な見解は, 教育委員会の 「責任逃れ」 と非難されても止むを得ないのではないだろうか?

恐らく, 教育委員会と言うのは, 旧態依然とした日教組の悪弊に未だに染まっているのであろう.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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