(1497) 臓器癒着を防ぐ材料2014/04/01 03:42

帝人は, 外科手術後に臓器や体内の組織がくっつく癒着を防止する材料を開発したと言う.

体内で溶ける特殊な高分子で出来ており, 軟膏の様に臓器に塗って使うらしい.

広く使われるフィルム状製品に比べ, 体の奥の見え辛い臓器にも使える他, 腹部に小さな穴を開ける腹腔鏡手術にも向くという.

癒着は, 例えば, 開腹手術の場合, 半数以上の患者で起こるとされる.

腹痛や便秘, 不妊に繋がる他, 手術後に腸閉塞を起こす患者の約 9 割は癒着が原因と言われている.

癒着が起ると, 再手術時にも臓器の区別が難しくなり, 患者の負担が増す事になる.

開発した材料は, 植物素材の糖類でできた生分解性の高分子を用いているが, 独自技術で寒天の様なゲル状になっている.

その為, 医療用の細い管などを使って, 患部や傷口に注入して使う事が出来ると言う.

手術後に体内に残るが, 数日で自然に分解する.

ラットを使った実験で安全性や効果などを確認済みの様だ.

今後は, 臨床試験 (治験) を手掛ける計画で, 将来は, 内視鏡と組み合わせた専用の注入装置を開発する計画もあると言う.

実用化は 2020 年を目指している由.

鍼にも, 皮膚に刺しておく 「皮内鍼」 や 「円皮鍼」 と言うものがあるが, "体内で自然分解する鍼" が開発されれば, 新たな展開を試みてみたいものだ.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (ミコアイサ)

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