(1621) 筋肉難病, 再生医療に道2014/08/03 03:47

東京大学の研究チームは, 神経と筋肉が一体になった組織を作製して, 神経に与えた刺激によって筋肉が伸び縮みする動きの再現に成功している.

マウスの実験で確認したと言う.

将来, iPS 細胞などから神経と筋肉ができれば, 筋肉の異常が原因の難病である 「重症筋無力症」 や 「ALS (筋萎縮性側索硬化症)」 の再生医療につながる.

研究チームによると, 神経と筋肉が一緒になった組織の作製は初めてという.

これまで筋肉だけは再現できたが, 神経からの刺激によって動く組織は出来ていなかった由.

研究チームは, 先ずマウスの体内から筋肉の細胞を取り出してシリコン基板の上で培養し, 細い筋肉の細胞が束になった筋肉線維を作った.

この筋肉線維にマウスの神経のもととなる神経幹細胞を加えた処, 神経と筋肉が一体になった 「運動神経細胞」 が得られた.

神経からの刺激で筋肉が収縮するには, 神経細胞が筋肉線維の中に入り込み, 筋肉とくっつく 「神経筋接合部」 が出来なければいけない.

神経細胞にグルタミン酸などの神経伝達物質を与えると, 筋肉に刺激が伝えられ, 伸びたり縮んだりした様だ.

神経筋接合部が出来ていたのが確認できた訳である.

筋肉の収縮は, 筋肉線維に電気刺激を与える事でも起こるが, 神経刺激で筋肉を動かす事は出来ていなかったと言う.

iPS 細胞などを使った再生医療では, 複数の細胞が立体的に成長した 3 次元の組織が万能細胞から出来るかが実用化の課題となる.

マウス実験の段階ではあるが, 神経と筋肉が一体になった組織が出来た事で, 治療に一歩近づいた訳である.

神経と筋肉の間で信号のやり取りが異常になる重症筋無力症や ALS などの難治性疾患や, 脊髄の神経が切れて下半身が麻痺する脊髄損傷の治療にも道が開けると期待される.

未だまだ, 先の話ではあるが...

Have a nice weekend!
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