(2343) MCI (軽度認知障害) をチェックするには (間違い易い症状編)2016/07/26 02:58

認知症と診断される前段階で, 以前と較べて認知機能が低下している状態が MCI である.

この段階で気が付いて, 脳に刺激を与えるなどの対策を講ずる事で, 認知症の発症を予防出来る可能性がある.

認知症や MCI は脳の障害に基づく疾患だが, 一見, 認知機能の低下を思わせる状態の中には, 次の様に, 別の原因が関っている場合があるので, 注意を要する.

浦上 克哉先生 (日本認知症予防学会理事長, 鳥取大学医学部保健学科教授) は次の様なチェック項目を挙げておられる.

1) 糖尿病
糖尿病のため, 脳のエネルギー源である糖分が, 脳の神経組織に届かなくなると, 物忘れが酷くなる.

この場合は, 糖尿病の治療に取り組み, 血糖値を正常にコントロールする事で改善が見込まれる.

但し, 糖尿病の人は認知症にもなり易いので, 正常な血糖値の維持と共に, 脳を活発に動かす等の予防も心掛ける事が望まれる.

2) 鬱状態, 老人性鬱病
高齢者が鬱病になる事は多く, 然も腦の病変がベースになっている事もあり, 若い人より治り難いのが特徴と言える.

これを認知症と間違えて治療しても効果がないばかりか, 却って悪化する惧れがある.

但し, MCI や認知症の症状の一つとして, 鬱状態になる事もある.

正確な診断を受けられる様, 医師に症状を細かく説明する事が望ましい.

3) 譫妄
譫妄とは, 意識の混濁に, 不安や恐怖, 錯覚, 幻覚などが加わった状態を指す.

(明日に続く)

Have a nice day!
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