健康小話

認知行動療法研修開発ｾﾝﾀｰの大野 裕先生が日経の日曜版に 「こころの健康学」 と題して連載しておられるｺﾗﾑは, これまでに何度か紹介して来ている.

今回もそこからの一文を紹介する. (以下, 引用)

ﾘｵﾃﾞｼﾞｬﾈｲﾛのﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸの競技を見ていて, 選手たちが上手に周囲のｻﾎﾟｰﾄを生かしているのがとても印象的だった.

それは, 自分の力で出来る事と, 周囲からのｻﾎﾟｰﾄが必要な事とをきちんと区別し, その二つの力を上手に統合する事が出来ているからだろう.

私は講演で, 「友だちとお茶をする」 と 「友だちをお茶に誘う」 の違いについて話す事が良くある.

それは, 自分だけでは出来ない事と自分だけで出来る事の区別をする事がこころの健康にとって大切だと言う事を聴衆に知って貰う為だ.

「友だちとお茶をする」 事が出来るか如何かは友だちの都合によって違ってくる.

相手が忙しければ失敗してしまう可能性がある.

「友だちをお茶に誘う」 と言う行動は, 電話をしたりﾒｰﾙを送ったり, 自分一人で完結出来る. 自分さえ頑張れば失敗しない.

悩んでいる時, 相手の行動までｺﾝﾄﾛｰﾙしようとしている事が少なくない.

子育てで, 子どもが問題な行動を取る時, 自分の責任の様に考えて自分を責める親がいる.

介護で相手が思う様に応じて呉れない時も同じだ.

幾ら自分を責めた処で, 子どもも介護対象者も自分の意思を持った一人の人間だ. 期待する様に動くとは限らない.

自分の責任を感じ過ぎてしまうと辛くなる.

そうした問題に適切に対処出来る様になる為には, 自分に出来る範囲を冷静に判断し, 必要に応じて人の手助けを求める様なこころの柔軟性を持つ事が大切になる. (引用終り)

人は往々にして 「こころの柔軟性」 を失うものである.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のﾌﾞﾛｸﾞは, はり･きゅう･ﾏｯｻｰｼﾞ ﾄﾐｲ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のﾌﾞﾛｸﾞです.
・鍼･灸･ﾏｯｻｰｼﾞ･按摩･指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
･なお, 診療予約時, 「このﾌﾞﾛｸﾞを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
･往診も承っております.
･心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
･English speaking clients are welcomed!
･Premium Healing Oil Massage is available!
･学割適用始めました.