(2509) iPS から膵臓や肝臓の細胞 (1)2017/01/08 02:42

ヒトの iPS 細胞から高品質な臓器の細胞を育てる手法を, 京都大学と大阪大学がそれぞれ開発している.

糖尿病治療などへの応用が期待される膵臓細胞や肝臓細胞で, 次世代の再生医療で必要となる本物と遜色ない細胞を簡便・安全に大量作製する道を開く.

京大の小長谷 周平研究員らは血糖値を下げるホルモンのインスリンを分泌する膵島細胞を簡単に作る手法を開発している.

培養中の iPS 細胞の塊を酵素でばらばらにして, 256 個の穴が空いた市販の培養器で育てる.

iPS 細胞は穴の中で直径約 0.3 ミリの塊になる. 培養液を交換しながら 30 - 40 日育てると, 膵島細胞の塊が出来た.

このうちの 6 割がインスリンを分泌する細胞で, 残りも各種のホルモンを出す別の膵島細胞であった様だ.

1 回に 1000 万個の細胞からなる 5000 個の塊を作成出来る.

従来は iPS 細胞を培養皿で膵島の素となる細胞にした後, 培養液が入った別の容器で育てていた.

細胞の塊の大きさがばらつき, 十分に育たないなどの課題があったと言う.

細胞塊が適切な大きさとなる新手法ならばきちんと膵島細胞が育つ.

「自動培養装置と組み合せ易く, 細胞を大量供給出来る」 (小長谷研究員).

国民病といわれる糖尿病の患者はインスリンが上手く分泌されないなどの問題を抱えているが, iPS 細胞から育てた膵島細胞を移植する治療の実現が期待されている.

高品質の膵島細胞を大量供給出来れば, インスリンを作れなくなる 1 型糖尿病だけでなく, 一般的な 2 型糖尿病の治療にも役立つ可能性がある訳である.

Have a nice weekend holiday!
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