(5425) 廃棄アスパラでウニを養殖2024/09/07 03:04

日経の報ずる処によると, 北海道南部の厚沢部町などの農家らが, 特産のアスパラガスを出荷する際, 長さを揃える為切り落とされる 「切り下」 を, 同じく特産の養殖ウニの餌に活用する取り組みを進めている.

5 月に試験販売され, 身入りも良く, 味わいも上々と好評と言う. 地域の農業と漁業が力を合わせた新たな特産品にと期待が掛かっている.

JA 新はこだて厚沢部営農センターによると, 同町など 6 町の農家で作る 「檜山南部立茎アスパラガス生産組合」 では, 昨年度約 183 トンのアスパラを出荷. ただ出荷時に切り落す 1 - 2 センチの根元部分は通常, 廃棄せざるを得ない.

根津 貴浩組合長 (60) は約 10 年前, 環境負荷や廃棄費用の軽減などの観点から, 切り下の活用策を考え始めた.

当初はペースト状にして商品化する事を検討したが, 加工の手間が掛かる事から断念した.

転機は 2020 年, 神奈川県でウニにキャベツを給餌している事例を知った事. 神奈川県水産技術センターは 17 年から, 海藻を十分に食べられずに身が痩せたムラサキウニに, 流通規格外品の春キャベツを与えて養殖. 同センターによると 「ウニは癖がなく味の薄い野菜を好む」 と言う.

切り下も活用可能ではないかと, 道庁檜山振興局の檜山地区水産技術普及指導所 (江差町) を中心に農水共同での研究プロジェクトが始まった.

21 年, 同指導所がカゴ内での給餌試験で, ウニがアスパラを食べて育つ事を確認した.

昨年 10 月には本格的な給餌を開始. 昆布が枯れて餌が少ない 10 - 11 月はアスパラを, 以降は身を膨らませる為, 動物性蛋白質が豊富な魚肉を与えた. 切り下は計 864 キロも活用出来たと言う.

今年 5 月, 「アスパラウニ」 として地域の祭りで試験販売. 磯臭さが少ないさっぱりした味わいが特徴で, 購入者の約 8 割が 「味に満足した」 と評価したと言う.

根津組合長は 「農業と漁業が一つになった新たなブランドを作りたい. 先ずは地域の人に知って貰える様, PR 活動に力を入れる」 と語っている.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (台風過ぎて)

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