ホスピスの在るべき姿を求めて (5)2011/05/24 02:09

そして, 山崎先生は, 今また, "新たなホスピス像" を探っている.

「在宅患者約 300 人を看取って来て, ホスピスとの違いを感じています.

一つは患者の痛みです. ホスピスでは痛みを取るために注射用モルヒネを普通に使いますが, 在宅患者にはモルヒネなどの飲み薬や貼り薬, 座薬で大丈夫でした」

「家という場所に苦痛を和らげる効果があるようです.

ホスピスでは 1 日に何度も医師や看護師が患者のところに行きますが, 在宅の場合は, 基本的には, 1 週間に 1 度. 必要時に 24 時間いつでも往診できる体制があれば支障ありません」

「こう言う事を考えると, 施設としてのホスピスを今後新たにつくるよりも, そのお金を在宅療養の基盤整備に使うべきだと思うのです.

ホスピスケアは, 私たちのように地域の拠点から訪問し提供するにしても, 問題は家での介護力」

「一人暮らしや家族が疲れ果てた時に, 患者や家族を支える介護力を提供できる社会の仕組みが必要です.

改造した民家に介護職らが常駐し, 終末期患者らを受け入れている 『かあさんの家』 という場所が宮崎県にあります.

これからの 1 つのモデルと感じます.

人の誕生と死は, ある時期から病院に組み込まれてしまいましたが, せめて, 死は地域に取り戻すべきです. そうする事で地域社会が再生していくと信じています」

と, 山崎先生は結論付けている.

ターミナルケアは, 末期癌に限った事ではない.

社会はますます高齢化を迎える. 尊厳死と言う言葉があるけれども, 微笑みながら死を迎える事が出来るために, 解決しなければならない事は余りにも多い様に思うのである.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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