後藤新平と菅サン - 国家の命運もリーダー次第2011/05/30 02:33

東日本大震災以来, 関東大震災時に 「帝都復興院」 を提唱した後藤新平が脚光を浴びている.

そして, 何かに付け, 菅サンの一挙手一投足が後藤新平と比較されている.

後藤新平は, 幕末の蘭学者・高野長英, 第 30 代首相の斎藤実と共に 「水沢の三偉人」 として敬われている.

その後藤は, 震災翌日には, 早くも復興の 「四大方針」 を構想している.

詰り, 内相に就いた後藤は親任式を終えると, モーニング姿のまま復興の大方針を固めている.

(1) 遷都せず
(2) 復興費は 30 億円
(3) 欧米最新式の都市計画を採用
(4) 新都市計画実施のため地主に断固たる態度をとる...

簡潔な 4 項目で, 早くも復旧ではなく "復興" の概念を使っている.

遷都否定で人心を鎮め, 当時の国家予算の 2 倍超の額で希望を抱かせようと期した.

震災 5 日後, 「帝都復興の議」 が閣議に提出されたのである.

方や, 菅サン肝煎りで, 20 を超えると言われる復興に関する検討会が次々と乱立, 誰がどんな責任を持っているのか判然としない.

その乱立した検討会の一つ, 復興構想会議が 「復興構想 7 原則」 を公表したのは, 震災 2 カ月後の 5 月 10 日であった.

然し, その内容たるや, いのち、絆などと言う, 実態の伴わない "情緒的な" 言葉が羅列されており、被災県側でさえも 「長々として解り難い」 と厳しい評価を下している有様である.

後藤が復興院総裁として陣頭指揮を執ったのは僅か 3 カ月であった.

一方, 検討会だけはやたら多いが, 肝心の復興を推進する組織も固まらぬまま, 菅サンは同じ時間を費やそうとしているのである.

菅サンは, 今回の G8 で, 太陽光発電を 3 軒に 1 軒まで普及させる, と根拠もなくぶち上げ, 大見得を切った様だが, 各国首脳は 「鳩山と同じか!」 と冷ややかな反応を示した様だ.

菅サンは, TPP を平成の維新などとぶち上げたが, これも尻すぼみ. 消費税も然り. 何がなんでもやり通す, と言う気概が皆無で, ちょっとでも都合が悪くなると, 直ぐ腰砕けになる菅サン.

これでは, 与党内からも退陣要求が高まるのも無理はないであろう.

一方, 小沢サンは, 東日本大震災の発生以降, 岩手県入りしたのは県庁に達増拓也知事を訪ねた一度だけだと言う.

後藤と同じ水沢の出身である, その小沢サンが, 今, 菅サンの退陣を公然と口にし出したのは, 如何なる了見なのであろうか?

早晩, 菅サン退陣は仕方ないにしても, では, 宰相の職に相応しい後継者は一体いるのだろうか?

まさか, 菅サンよりマシなら誰でもいいなどと考えているのではないとは思うが?

震災復興は待ったなしの筈なのだが....

Have a nice day!
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