血管ほぐし健康法 (4)2012/02/28 02:33

良く知られている事であるが, ピアニストや指揮者の平均寿命は 86 歳と言われている.

ピアノの鍵盤を叩く時や, 指揮棒を振る時には, 指の運動と同時に, 運動神経や知覚神経も活発に活動しており, 脳や筋肉が大量のエネルギーを消費しているのである.

処で, エネルギーの消費には, 酸素が不可欠であり, その補給のために動脈が拡張するのだ.

ピアノを弾くことで, 脳の中の動脈も刺激されて, マッサージを受けたのと同じ状態になる訳なのである.

これが長寿の理由の一つと考えられる.

また, 食事の際, 良く噛んで食べる事は, 動脈の収縮・拡大にも影響を及ぼしている.

口の中には特殊な微生物が共生している. これらの微生物は, 無酸素の状況下でも硫酸や硝酸からエネルギーを作る事が出来る.

野菜の 3 大栄養素は, 窒素, 燐酸, カリウムであるが, その中の窒素は硝酸イオンで, これが唾液中の微生物の作用で亜硝酸になり, 更に, 胃液で NO に変化し, 胃粘膜の血管が開いて胃酸の分布を促進する.

この時, 食べ物と一緒に入ってきた病原菌は, NO や胃酸により殺菌される. NO は再度硝酸イオンとなり, 胃腸で吸収された後に, 唾液から分泌される.

更に言うならば, 美味しい食事は, 五感を刺激し, 脳の神経細胞と血管を丈夫にし, 究極のボケ防止効果を齎す.

美味しいものを眼で観て, 良い香りを嗅いで, 味を楽しみながら, 家族など, 親しい人と語り合いながら摂る食事の大切さが解って戴けるんではないだろうか.

この様に, 良く噛んで食べると言う事は, このサイクルをグルグル廻すことになる訳で, 良く噛んで食べると, 消化吸収を助け, 胃が保護されて丈夫になり, 食物中の病原菌も殺菌され, 感染症対策にもなるため, まさに一石二鳥の効果があるのである.

この意味において, 高齢者が良く噛んで食べる事で, 脳の血流も増加し, 脳全体の機能が活性化されるのである.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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