腰痛の大半はストレスが原因! (1)2012/07/30 02:12

私の施術所にも, 原因不明の辛い肩凝りや腰痛に悩まされている患者さんがお見えになる.

症状について, 色々お話を伺って 「ストレスが原因の一つです」 と診立てを言うと, 意外そうな, 或いは, 不満そうな顔をされる患者さんが散見される.

然し, 昨年の 11 月に, NHK の 「ためしてガッテン」 で, 腰痛の 85% は原因不明で, 真犯人は, 椎間板ヘルニアなどではなく, ストレスである, と言う番組を特集していた.

ご覧になった方が多いのではないだろうか.

因みに, 番組では, 残り 15% は, 椎間板ヘルニアが 5% 程度, 画像診断可能な圧迫骨折などが 9% 程度, そして, 凡そ 1% が腫瘍など, 病状が深刻なものと分類していた.

番組では, ヘルニアを手術で切除しても痛みが解消しない人や, 逆に, ヘルニアの存在が認められるのに痛みが出ない人, 更には, 犬を飼ったら何時の間にか痛みが治っていたと言う人など, ヘルニア主犯説は必ずしも当て嵌まらない事を紹介していた.

ヘルニアの手術をした場合と, 手術以外の治療をした場合とを比較しても, 2 - 10 年間で患者さんの 「恢復満足度」 には有意差が認められない事も明らかになって来ていると言う.

勿論, 例外はあり, 排尿障害が感じられたり, 痺れや麻痺などが日を追う毎に増悪している場合などは観血療法が勧められる

目下, 研究者は, ストレス犯人説のもと, 「脳」 と 「腰痛」 の関係を解明しようとしているらしい.

例えば, 福島県立医科大学が, 原因不明の腰痛患者の脳血流量を調べた処, 何と 7 割の腰痛患者が, 健康な人に比べて血流量, 詰り 脳の働きが低下していた事が判明したと言う.

更に, 米ノースウエスタン大学が詳しく調べると, 活動が特に低下しているのは, 脳の 「側坐核 (ソクザカク)」 という部位である事も分って来た.

「側坐核」 は, 痛み信号が脳に届くと, 鎮痛物質を働かせる命令を出すと考えられていて, これによって, 脳は大きな痛みを自動的に抑えているのである.

処が, 慢性的なストレスを受けると, 側坐核の働きが低下し, 鎮痛物質に命令がいかないので, 痛みがおさえられず, 激痛を感じてしまう様だ.

即ち, ストレスが痛みの原因を作るのではなく, 小さい痛みを強めて激痛を生み出すらしいのである.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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