(1716) あなたなら如何する?2014/11/06 02:15

脳腫瘍で, 余命僅かと宣告され, 「尊厳死」 を選ぶと宣言していた, 米西部オレゴン州の女性, ブリタニー・メイナードさん (29) が予告通り 1 日, 自宅で医師から処方された薬を服用し死亡した, と, 2 日, 米メディアが一斉に報じている.

メイナードさんは, 今年 1 月に脳腫瘍と診断され, 4 月には余命半年と宣告された.

それまで住んでいたカリフォルニア州から, 死を選ぶ末期患者に医師が薬剤を処方する事が認められているオレゴン州に, 夫婦で転居.

「11 月 1 日に尊厳死を実行する」 と公表し, 国内外で 「死ぬ権利」 を巡る論議を巻き起こした.

オレゴン州では 1997 年, 米国で初めて法的に尊厳死が可能になった.

現在では, オレゴン州, ワシントン州, モンタナ州など, 計 5 州で同様の措置が認められていると言う.

オレゴン州では, 昨年末までに 750 人以上が合法的に尊厳死しているが, その多くは高齢者で, 35 歳未満は 6 人だけだったとの事.

教育の修士号を持つメイナードさんはネパールの孤児院で勉強を教えるなど, 世界中を精力的に旅していた様だ.

メイナードさんは亡くなる当日, 交流サイト, フェイスブックのページに 「愛する家族, 友だちよ, さようなら. 世界は美しい所. 旅はいつも私の最良の教師だった」 などと書き込んだと言う.

メイナードさんの場合, 確かに 「尊厳死」 とも言えるが, 実態は, 服毒自殺である.

かつて, 本ブログで 2 回にわたり 「ヒポクラテスの誓い」 と題して, 医を施す者の心得とされている倫理を紹介した.

一部, その時の繰返しにはなるが, ヒポクラテスは 「自身の能力と判断に従って, 患者に利すると思う治療法を選択し, 害と知る治療法を決して選択しない. 依頼されても人を殺す薬を与えない. 同様に婦人を流産させる道具を与えない」 などとと訓えている.

NHK の朝ドラ 「梅ちゃん先生」 でもさり気無くこの訓えが出て来ていたが, 医師は, たとえ, 患者さんから頼まれても, 人を殺す薬を処方してはいけない, とされているのだ.

然し, オレゴン州の様に, 欧米では, 「尊厳死」 を例外的に認めている地域がある. 

その様な地域においてさえ, 今回のメイナードさんの件は, 「死ぬ権利」 を巡って論議が巻き起こっている.

仮に, 自分がメイナードさんだったらどの様な 「選択」 をしただだろうか? と, しばし考えさせられたのである.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
・モニター希望者募集中. (詳細お問合せ下さい

コメント

トラックバック