(3058) 精神的な不調, 誰でも体験2018/06/21 03:01

過日, 認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が日経に連載しておられるコラム 「こころの健康学」 で次の様に述べておられた. (以下引用)

本コラムを纏めた 「『こころ』 を健康にする本 くじけないで生きるヒント」 (日本経済新聞出版社) が出版された.

新年度の慌ただしさが一息吐いたこの時期に 「こころの不調」 を訴える人が多い事から, 出版される事になった.

これまでの主な文章を四季に分けて纏め, 私が専門にしている認知行動療法についての書き下ろしを追加した.

本コラムが始まったのが 2001 年だから, 随分長く書き続けている.

それも毎週の事で, 最初は 「1 年間も書き続けられないのではないか」 と心配だった.

精神科医である私の専門はこころの不調だ.

その逆のこころの健康について書けるのだろうかと不安にもなった.

然し, 今になって考えると, こころの健康に目を向ける様に依頼された事が却って良かった.

精神医療も, 単に精神疾患を治療すると言うだけでなく, そうした不調を抱えた人が自分の健康な面を生かして自分らしく生きる 「リカバリー」 と呼ばれる考え方が, 次第に重要視される様になって来た.

精神疾患の体験の有無に拘らず, 誰でもストレスや精神的な不調を体験する.

自分らしく生きて行けるのは, 私たちが持つ健康なこころの力があるからだ.

然もそうした力を上手く使う工夫は, 問題が違っても人が違っても, 意外と共通する部分がある.

そうしたコツが, 患者さんや仲間, 家族との話の中に沢山含まれている.

それを, その時々に紹介しているうちにこれだけの時間が経ち, 多くの人に役立てて戴ける本にまでなった. (引用終り)

こころに不安や不調を感じている人は想像以上に多く存在している. (病院を訪れる患者が最も多いのは精神科であると言われている.)

上記の大野先生の著書はこころの安定を保つうえで多くのヒントを提供して呉れており, 一度目を通しておくと参考になる筈である.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (スカイツリーにコアジサシ)

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.