(3066) 運動と健康寿命2018/06/29 03:09

日経に 「かがくアゴラ」 と言うコラムがある.

過日, 余り知られていない 「筋肉機能」 についての記事が目を惹いた. (以下引用)

介護などを必要とせず, 自立した生活を過ごせる 「健康寿命」 をいかに延ばすかが課題になっている.

運動生理・生化学が専門の樋口 満・早稲田大学教授は, その為には 「筋肉」 に注目すべきだと強調する.

筋肉には運動機能の衰えを防ぐだけでなく, 生活習慣病を予防する物質を分泌するなど, 余り知られていない役割があると言う.

筋肉の多くを占める骨格筋は体を動かす為だけでなく, 生活習慣病を予防したり, 脳の認知機能を改善したりする可能性がある物質を分泌している.

欧州のグループが近年報告した 「マイオカイン」 と呼ばれるホルモン群だ.

大腸癌の発症を抑える可能性があるものや, 神経細胞の新生・再生に不可欠な蛋白質の濃度を高めるものなど, 30 種類以上が見付かっている.

これらは運動不足の人の骨格筋からは分泌され難い.

糖尿病も 「筋肉が原因の病気」 と言っていい位, 筋肉の機能と密接に関係している.

よく運動している人は, 筋肉内の糖輸送蛋白質の量が多く, 僅かなインスリンでも血糖値が低下する.

糖尿病治療では運動療法が重視されているが, これは骨格筋への血糖の取り込みを促進する為だ.

骨格筋を鍛えるのは糖尿病予防に繋がる.

筋肉は成人男性で体重の約 40%, 女性で約 30% を占める.

男女とも 45 歳位から全筋肉量の減少が始まる.

昔から 「老化は脚から」 と言うが, 特に体を支える下半身の筋量が加齢や運動不足とともに減り易い.

だが, 必要な栄養をとり, 効果的なトレーニングを続ければ, 80 歳を超える高齢者でも筋肉の量が増える事が分っている.

早稲田大ではスポーツ科学学術院が中心となって, 40 歳以上の卒業生と配偶者を対象に, 運動機能などの健康状態を 20 年間追跡するプロジェクトを進めている.

この研究の結果を踏まえ, 健康寿命が長いアクティブなシニアを輩出する為の提案をして行きたい. (樋口 満 早稲田大学教授 - 長い健康寿命 : 筋肉に注目) (引用終り)

私は, 常々, 患者さんに 「筋肉は年齢に関係なく鍛えられる」 と言って, 脚力向上のストレッチを指導している.

が, 毎日続けてトレーニングして呉れる患者さんはごく希にしかいない.

せめて, 3 ヶ月程継続してトライして貰えれば, その効果を実感して貰える筈なのだが, 続かないのである.

継続は力なり!

Have a nice day!
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