(3040) 超高額抗癌剤, 投与はいつまで?2018/06/03 03:10

国立がん研究センターなどは, 治療効果が高いが超高額な 「オプジーボ」 などの癌免疫薬について, 適切な投薬期間を探る医師主導の臨床試験 (治験) を行っていると言う.

約 300 人の患者で 2 年懸けて検証を行う.

一旦免疫の働きを高めれば, 投薬をやめても癌を抑える効果が続く可能性がある. 不要な投薬を減らして治療費の抑制に繋げるのが狙いである.

半年で投与をやめても生存率に差がないと検証出来れば, 厚生労働省や学会が示す治療指針などに反映させる.

現在はいつ投薬をやめるのかは医師の判断に委ねられている.

最適な投与期間を示せれば, 国の医療費節減になる他, 患者にとっても費用負担や副作用のリスクを減らせる.

治験の対象は, オプジーボと昨年 2 月に発売された 「キイトルーダ」.

何れも免疫の働きを高める 「免疫チェックポイント阻害剤」 と呼ぶ新しいタイプの薬だ.

免疫にブレーキを懸ける細胞の蛋白質が働かない様に作用し, 癌への攻撃を促す.

肺癌や皮膚癌の一種である悪性黒色腫の治療に使われている. 癌細胞を化学物質で殺す従来の抗癌剤と違い, 一旦効果が表れれば持続するとされる.

治験には, 最終的に 40 以上の医療機関が参加する事になる模様. 効果が表れた肺癌患者約 300 人について, 投薬を半年でやめるグループと続けるグループに分けて検証する.

病状が悪化した場合は, 投薬を再開する. また, 患者が希望すれば, 症状が悪化していなくても投与を再開出来る様にする.

体重 60 キログラムの患者が 2 週間に 1 回オプジーボの投与を受けると, 薬代は年間約 1750 万円, キイトルーダは約 1400 万円もする.

国内で新たに肺癌と診断される患者は年に約 11 万 - 13 万人とされる.

免疫薬が効くのは 2 - 3 割だが, 治療を受ける患者は今後も増え, 医療財政を圧迫すると懸念される.

医療技術の進歩で高額な新薬が財政を圧迫しており, 政府は 2 年毎だった薬価見直しを毎年実施出来る様にして引き下げ易くした.

この問題のきっかけとなったオプジーボについては, 昨年 2 月に緊急措置として半額に引き下げられている

Have a nice weekend!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.