後腹膜平滑筋肉腫 (サルコーマ) は如何して消退したのか?2011/01/28 04:47

忘れもしない. 2005 年 3 月 8 日.

腹腔鏡手術を受けた大学病院で, 発症が 10 万人に 1 人と言われる希少癌 「後腹膜平滑筋肉腫」 と告知された.

その 1 週間後, 早急なやり直しの開腹手術と抗癌剤投与という教授会の方針も伝えられた.

然し, 「肉腫 (サルコーマ)」 には抗癌剤が効くという科学的根拠がなく, 再発転移と手術を繰り返す恐れがあった.

そのため実際に再発転移したら手術を受ける事に決め, 示された治療を断った.

案の定, 最初の手術でお腹じゅうにばら撒かれた肉腫は, 半年後に再発. その年 12 月の開腹手術では, 骨盤内に 60 個もの腫瘍が見つかった.

幸い臓器損傷はなく, 見える限りの腫瘍は取り除けた.

年末に退院したが, 仕事を理由に, 大分の実家には帰らなかった. 母への 「逆告知」 が躊躇われたからだ.

東京で一人除夜の鐘を聞きながら, 初めてインターネットで自分の病気を調べると, 私の状態は 「5 年生存率 7%」 とあった.

「私は何時まで生きる事が出来るのだろう?」. 元日と 2 日はベッドで泣いて過した.

3 日はダンス界の新年会に無理やり出席した. するとだんだん元気と勇気が湧いて来た.

「悩んでも病気が治る訳ではない. 残された人生を人の何倍も有意義に生きてみせる. そうしたら, 免疫力が上がり, 少しでも長く生きていけるかもしれない」

06 年 4 月, 所属する日本ダンス議会が, 視覚障害者のための社交ダンス 「ブラインドダンス」 の競技会を世界で初めて開催する事を決め, 私は担当者になった. 大会は 8 月 27 日のテレビ番組放映も決定した.

私は, 大会に出場する都立八王子盲学校の生徒やブラインド選手, パートナーを務めるタレントの指導に打ち込んだ.

処が大会 1 カ月前の定期検診で 4 cm の悪性腫瘍が見つかった. 再再発だ.

主治医から早急な手術を勧められたが, 「選手たちを見捨てる事はできない」 と懇願して大会後に延期して貰った.

大会は, タレントと組んだ 6 カップル総てが決勝進出, 盲学校の生徒たちも好成績を収め, 大成功に終った.

大会終了後に検査を受けると, 驚いた事に腫瘍が消えてなくなり, 手術はキャンセルとなった.

視覚に障害を持つ方々が, ダンスを生き甲斐として楽しみ, 自信を得て, 今をいきいきと生きて貰えたらと願い, 命を懸けて取り組んだ 「ブラインドダンス」.

その思いが 「奇跡」 となって自分に返ってきたのだと確信している.

上記は, 元プロ競技ダンサー 吉野 ゆりえさんが自ら体験した手記である. (過日, 日経に掲載された.)

この事から, 精神力 (気の力, あるいは, 免疫力と言ってもよい) が如何に病気と密接な関係を持っているか, が解るであろう.

勿論, 総ての癌が精神力のみで治癒するなどとは論外である.

然し, 「病は気から」 と言う事は, この吉野さんの事例のみでなく, 色々な人が, 幾つも症例を挙げている.

病は気から. 気を如何なる状態に保つか, が重要なのである.

Have a nice day!
-----------------------------------------------------------
はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
Oil massage is available!

コメント

トラックバック