(2059) 認知症薬 「適量を!」2015/10/15 02:23

先日, 日経を読んでいたら, 興味ある記事が目に止まった.

認知症の薬を使用規定通りに投与すると, 患者が怒りっぽくなるなどの副作用が頻発しているとして, 過日, 高齢者医療に携わる医師らが適量処方を推進する団体を設立している.

全国の医師や患者家族に呼び掛け, 副作用の実態調査に乗り出すと言う.

団体は一般社団法人 「抗認知症薬の適量処方を実現する会」 (代表・長尾 和宏医師).

医師の裁量で患者に合った用量で使用出来る様, 国などに要望する.

症状の進行を抑える抗認知症薬は 4 種類が承認されており, 何れも少量から始め, 約 1.7 - 4 倍に増量するよう添付文書で "規定" されている.

同会によると, 規定量通りに投与すると, 興奮, 暴力, 歩行障害, 飲み込み障害などが起き, 介護の負担が増える事が多いと言う.

逆に, 少量投与で改善する人も存在する. これは当然の事で, 人により症状は様々だからである.

例えば, 鍼治療の場合も, 太さの同じ鍼を, 深さも時間も同じだけ, 或る「ツボ」に施術しても, 人により反応は異なるのである.

添付文書に 「症状により適宜減量する」 と記載されている製品もあるが, 規定より少ない量で処方すると, 診療報酬明細書 (レセプト) の審査で認められない場合があると言う.

何も, 認知症に限った事ではないが, 患者を薬漬けにするのではないかと思える医師もいれば, 一方で, 矢鱈に薬を貰いたがる患者も少なくない.

私の患者さんの中にも, 膝や腰の痛みの為に, 必要以上に大量に 「湿布藥」 を貰っている方も一人や二人ではない.

医療費削減は, 国の喫緊の課題であるが, こんな処にも矛盾があるのである.

Have a nice day!
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