健康小話

17 日付の日経朝刊 「春秋」 の記事には "ﾉｽﾀﾙｼﾞｱ" を感じさせられた. その意見にも全く同感である. (以下引用)

片耳にたばこを挟んだ人を, 昔は時々見かけた.

次の一服を用意しておく訳だ.

そんな働くおじさんの笑顔に添えたｺﾋﾟｰは, かの有名な 「今日も元気だ たばこが美味い!」.

1957 年に日本専売公社 (現日本たばこ産業) が作ったﾋｯﾄﾎﾟｽﾀｰである.

昭和のその頃, 専売公社は 「たばこは動くｱｸｾｻﾘｰ」 と言う言葉も流行らせた.

そうした雰囲気を社会も受け入れ, 何時でも何処でもﾌﾟｶﾌﾟｶやっていた時代である.

然し, 深刻な健康被害が浮かび上がり, 受動喫煙の影響も次第に明らかになって世界の風向きは変った.

気が付けば日本は対策の遅れが鮮明だ. 東京五輪･ﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸに向け, 事は漸く進む様だが手緩い話である.

成立が確実になった健康増進法改正案での規制対象は全国の飲食店の 45%.

例外の方が多い.

尤も, 東京都の独自の条例は 8 割以上の飲食店に網を懸けるから, こちらの威力は結構なものだろう.

他の自治体に広がるかも知れない.

前回の東京五輪のとき, 専売公社は特別仕立ての 「ﾋﾟｰｽ」 など様々な記念たばこを発売した.

五輪と喫煙がくっついていたのだ.

近年の 「たばこのない五輪」 の流れからは隔世の感があるが, 今度の国の対策法を巡る迷走を顧みれば往時を笑えまい.

今日も元気に骨抜きを重ねた面々の, 如何に多かった事か. (引用終り)

物事は総てﾌﾟﾗｽとﾏｲﾅｽがあり, 禁煙によって失う顧客もあれば, 禁煙によって新たに獲得できる顧客も出てくる筈.

所謂, ｶｼﾞﾉ法案と言い, "依存症対策" を講じてまでも成立させねばならぬ法案とは悪法以外の何物でもないと思うのであるが...

選挙対策目当てのﾄﾗﾝﾌﾟ大統領同様, 利権ﾌｧｰｽﾄの政策が多過ぎるのではないだろうか.

Have a nice day!
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