(3605) 生命の起源, 人工細胞で迫る2019/12/20 03:04

過日, 日経日曜版のコラム 「かがくアゴラ」 に興味ある記事が目に付いた. (以下引用)

生命とは何か. 生命はどの様に誕生したのか.

東京工業大学特任准教授の車 兪澈さんは, 科学が長年問い続けてきたナゾを人工細胞の作製を通じて解き明かそうとしている.

自身を 「膜屋」 と呼び, 細胞膜がまず先にあって細胞が生まれたとみる.

生きた細胞を人工的に創る研究は 「合成生物学」 と呼ばれ, 生物学で今最も注目を集める分野だ.

生命のない世界に生命が初めて誕生したプロセスを解き明かす事と, 人工的に細胞をつくる事は, 謂わば, 相似形をなす研究だと考えている.

作製を通じて生命のナゾに迫れる.

米クレイグ・ベンター研究所のチームが 473 種の遺伝子があれば細胞が機能する事を示した.

生命にとって必要最低限の遺伝子が判ったと言える.

だが例えて言えば, これは細胞が機能する最小サイズの基本ソフト (OS) を作成しただけで, パソコン, 詰り, 生きた細胞を製作した訳ではない.

遺伝情報だけでは細胞は出来ない.

増殖する細胞を実現するには, 自らを構成するパーツ (部品) を自らが造る仕組みが必要だ.

そうした仕組みの誕生には, 部品となる分子と, それを取り巻く環境条件から自己複製のルールが自然に生まれて来なければならない.

ここに解き明かすべき大きな課題がある.

ルールの生成で膜が重要な働きを担ったとみている.

膜は物質が出合って反応したり濃縮されたりする場を提供する. 膜によって (ランダムな) 現象に方向性が与えられる.

総ての生物に共通する脂質膜をフラスコの中に造り出すのは比較的容易だ.

細胞のパーツが集まり, 大きくなった膜が自然に分裂して新たな膜を造って行けば良いのだが, 容易ではない.

リンが不可欠らしい.

カギになるのは, 如何やってリン脂質を膜の中で造るかだ.

自然は非常に巧妙に出来ており, 私たちの知識や知恵が及んでいないのは確かだ. (引用終り)

Have a nice day!
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