(5422) 手足口病の患者最多ペース - 飛沫・接触で成人も感染2024/09/04 03:29

手足口病の患者が増えている.

国立感染症研究所の調べでは, 全国の医療機関から 7 月 8 - 14 日に報告された 1 医療機関当り患者数 (速報値) は 13人超と, 過去 10 年の同期で最多を記録. 37 都府県で警報レベルとなった.

同じ発熱を伴う新型コロナウイルスも広がり, 医師は予防の徹底や早めの受診を呼び掛けている.

手足口病は口の粘膜や手, 足などに水膨れの発疹が出来, 熱が出る 「子どもの夏風邪」 として知られる. 飛沫や接触などにより感染し, 2 - 3 ミリメートルの発疹が出る事が多い.

ワクチンや治療薬は国内になく, アルコール消毒がウイルスに効き難いのも特徴で, コロナと同様, マスクの装着や手洗い, タオルの共用を避けると言った基本的な感染対策が必要になる.

国立感染研によると 7 月 8 - 14 日に指定する約 3000 の医療機関から報告された患者数 (速報値) は 1 機関当り 13.34 人. 同時期にこの 10 年で最多だった 2019 年の 12.64 人を上回った.

同年の感染ピークだった 7 月 22 - 28 日の 13.42 人に迫っている.

都道府県別は三重の 33.69 人が最多で, 富山 (21.93 人), 、埼玉 (21.75 人) と続く. 東京は 16.39 人で, 大阪も 9.85 人. 国の研究事業により示された 5 人の水準を超え, 警報レベルに達したのは 37 都府県に及ぶ. 各自治体は SNS なども活用し, 症状や対策のポイントを紹介し注意を促している。

感染拡大の背景について, 小児医療に詳しい日本医科大学の楢崎 秀彦准教授は 「コロナの感染症法上の 5 類移行から 1 年が経ち, 感染対策が緩んでいるのが一因」 とみる.

「長い間流行していなかった型のウイルスが広まると, 子どもだけでなくその型に免疫のない成人も感染し易い」 と説明する.

原因は主に 「コクサッキーウイルス」 や 「エンテロウイルス」 とされる. 楢崎氏は 「今年はコロナ拡大前, 19 年の流行株と同じコクサッキー A6 ウイルスの感染報告が多い」 と指摘する.

発疹が大きく 5 ミリを超える場合もあり, 膝など広範囲に現れ易い. 国内で過去に死者も出したエンテロウイルスより重症化のリスクは低いが注意は必要だと訴える.

猛暑が続いている中, 口内の発疹による痛みで食事を取れず, 脱水症状に陥る危険も増すと言う. 楢崎氏は 「水分と共に, 刺激のない薄味の食べ物で栄養を取る工夫も欠かせない. 医療機関で点滴を受けるのも選択肢になる」 としている.

本日のカット写真 : 下平 宏氏フォトギャラリーから (入道雲)

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