生命の系統樹2011/09/05 02:22

東京ミッドタウンクリニック特別外来医師の平石 貴久先生は, 病気の解明, 新薬の開発などで, 「生命の系統樹」 の考え方は大切だ, と仰っている.

「生命の系統樹」 は, 辞書 「大言海」 を編集した大槻文 彦先生のお話に出てくるものである由.

詰り, 人間の顔には植物と同じ名前の器官がある.

芽 (目) があり, 花 (鼻) が咲き, 葉 (歯) が出て, 実 (耳) がなる. 身体は幹 (カラ) であり手足の事は, 昔は枝と言った.

では根は何処にあるのか?

実は, 骨 (ホネ) のホは穂先のホで, 秀 (ホ) は優れものでもある.

詰り, ホネは秀根, 大事な根が骨になった.

骨こそ生命の根っこで, 幹があり, 枝分れして, それぞれの枝の上に, 芽・葉・花・実と個別の生命活動を行っている.

大本は, やはり, 根と言う事になる.

これらを描いたものが, 三中 信宏先生 (東大大学院教授) が仰る 「生命の系統樹」 となるのだそうだ.

平石先生は, 患者さんの健康診断の結果を見て, 「あなたは長生きする. 100 歳を超えるかも」 と言うと, 以前なら 「いやあ, そんなに長生きしたくない」 と言っていたが, 最近は言わなくなった, と仰っている.

それは, 「生かされている命の大切さ, 生きる力の尊さ, そして自分らしく生き抜く事の大切さを感じている証拠である」 とも.

「人が草木と違う処は, 心と意思を持つ事だ.

生活の根を生やす事が一番大切だ.

根 (心) さえ枯れなければ, 木 (気) は生き続ける.

そして私たち医師の仕事は, 家族として, 患者さんの系統樹を辿り, 根を見付けて, 絶えず水を与える事だ」 と結論付けている.

平石先生の仰る 「生命の系統樹」 の考え方は, 実は, 東洋医学の基本をもなしている.

東洋医学では 「四診」 と言って, 「望診 (視覚を通して病態把握を行う)」, 「聞診 (聴覚・嗅覚を通して病態把握を行う)」, 「問診 (患者への問いかけと応答により病態把握を行う)」, 「切診 (手指で患者に触れて病態把握を行う)」 によって, 治療方法を決定する.

この時, 最も重要視するのは, 局所の病態ではなく, 局所症状を齎している "根本原因は何か", を見究める事なのであるが, この事は, 生命の系統樹の考え, そのものに近いのだ.

Have a nice day!
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