健康小話

1 ヶ月ほど前の, 去る 2 月 3 日, 学校法人呉竹学園･東京医療専門学校 (東京･四谷) において, 「～ 震災から 1 年 ～ 被災者への貢献から見えた, 現代社会における鍼灸治療の可能性」 と題して, "第 2 回鍼灸医療ﾌﾟﾚｽｾﾐﾅｰ" が開催された.

表題にある様に, このｾﾐﾅｰで, 東日本大震災とそれに続く原発事故の被災者に施した鍼灸施術活動などに関する報告講演が為されている.

ｽﾄﾚｽによる不眠などの現代病についても, 鍼灸施術が効果を発揮する事を, 多くの鍼灸師が経験している事は, 過去に本ﾌﾞﾛｸﾞで何度か触れている.

然し, その科学的ｴﾋﾞﾃﾞﾝｽを示す事は難しい側面があった.

今回, 鍼灸ﾎﾞﾗﾝﾃｨｱ活動でも, 不眠に悩まされている多くの被災者に効果的に作用した事が確認できた事から, この様な報告が為されたのである.

講演者の一人は, 東北大学医学系研究科先進漢方治療医学講座の内科医である, 関 隆志先生.

関先生は, 「東日本大震災と医療現場」 のﾃｰﾏのもと, 3.11 の大震災当日の病院内での対応や, その後のﾎﾞﾗﾝﾃｨｱ現場において, 医療と鍼灸医療がどのように連携して役だったか, また, どんな症状に効果があったか, をご自身の活動を分析した結果について発表された.

二人目の講演者は森ノ宮医療大学保健医療学部･鍼灸学科の, 山下 仁先生.

山下先生は, 「現代の先進国社会における鍼灸の新しい使い道」 と言うﾃｰﾏで講演された.

明治国際医療大学が参加した, 被災地の活動の紹介と, 色々な立場で医療ﾎﾞﾗﾝﾃｨｱに参加した鍼灸師の活動状況とが報告された.

山下先生は, これらの治療内容の分析を行い, 被災者の健康状態の中でも, 特に, 不眠や鬱, PTSD (心的外傷後ｽﾄﾚｽ障害) など, 現代社会が抱える身体的ﾄﾗﾌﾞﾙと類似する症状に効果が見られた, と発表された.

この様に, 鍼灸は, 身体の痛みだけでなく, ｽﾄﾚｽなど, 心の痛みや心の病についても効果を発揮する事ができるのである.

臨床の現場に関る者の一人として, 日頃感じている事であるが, 心の病に悩んでいる患者さんにもっともっと鍼灸を活用して貰えるよう, 鍼灸師会としては PR 活動をして展開して行かねばならない.

Have a nice day!
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はり・きゅう・ﾏｯｻｰｼﾞ トミイ
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