(1981) 発達障害を目の動きで診断2015/07/29 03:53

子どもが素早く目を動かせるか否かを確認する事で, 発達障害の一種である 「注意欠如・多動性障害 (ADHD)」 か如何かを早期に診断する手法を, 大阪大のチーム が開発している.

ADHD では, 注意力や落ち着きがなくなる傾向があり, 脳機能の障害が原因とされるが, これまでの処, メカニズムの詳細は判っていない.

従来, 行動や本人らへの質問により診断するのが一般的だったが, チームの喜多村 祐里准教授 (社会医学) は 「客観的な診断法として確立し, 適切なケアを早期に提供できる態勢を整えたい」 考えの様だ.

チームは眼球の動きに着目.

モニター上に次々と点を表示させ, 目でこれらの点を追うのに要する反応時間を計測するシステムを開発したと言う.

5 - 11 歳の ADHD の子ども 37 人を調査すると, 一般の子どもと比べて反応が少し遅かった事が確認出来たとの由.

目の動きは, 色々な事を判断する材料として重要な要素である. 定量化出来れば, 新しい診断法として普及する事になるのだろう.

「早期発見, 早期治療」 は総ての疾患に対して言える事であるが, 後は, 適切な治療法を如何確立していくか? である.

本日のカット写真 : 下平 宏氏提供 (カワセミ・ダイヴィングシリーズ)

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