健康小話

「体内時計をﾊﾞｶにしてはいけません」 と言うのは, ｼﾆｱ野菜ｿﾑﾘｴの丸田 みわ子さん.

体内時計については, 本ﾌﾞﾛｸﾞで何度が紹介して来たが, 体内時計に基づいた 「時間栄養学」 の研究も進んでいる.

どんな食材をどの位食べると健康に良いか, と言う観点もさる事ながら, 「いつ食べるか」 と言う視点も健康を大きく左右する事が判って来ているからである.

殆どの哺乳類には, 日の出と共に目覚め, 日が暮れると眠くなる, という体内時計が備わっている.

この機能を果すのが時計遺伝子なのだ.

これらが体内で正確に時間を刻む事が, 人の知力, 体力, 精神力などあらゆる機能を最適化する手助けをしていると考えられている.

然し, 現代人には, 太陽が上ると起き, 太陽が沈むと寝ると言う生活は望むべくもない.

それに伴い, 3 度の食事も不規則になりがちで, 体内時計は狂いっ放しに近い.

繰返しにはなるが, 脳の 「視交叉上核」 という器官が体内時計を制御しているのであるが, 胃や腸, 肝臓, 腎臓, 血管, 皮膚などの組織にも, それぞれ体内時計が存在している.

これらの体内時計は, 朝の太陽の光によって目の網膜に受ける刺激でﾘｾｯﾄされるであるが, 食事によってもそれが行われるのである.

即ち, 食べ物が胃の中に入って来ると, 消化器官を通過して行く過程で, 各臓気の体内時計がﾘｾｯﾄされて行く.

中でも, 朝食が一番有効とされている.

ご承知の様に, 英語の 「breakfast (ﾌﾞﾚｯｸﾌｧｽﾄ)」 は, 元々 「空腹を断ち切る」 という意味である.

この言葉からも分る様に, 前夜最後に食べた時間からその日の朝食まで, 空腹時間を毎日一定に保てるか? が, 健康を維持する鍵になっている, と丸田さんはｱﾄﾞﾊﾞｲｽしている.

健康を維持する秘訣は, 何も突飛な事にある訳では決してない.

早寝早起き, 規則正しい食生活などが大切なのである.

Have a nice day!
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