(2687) 新出生前診断, 1 万人超える - 情報提供の在り方課題 ― 2017/07/05 02:37

2013 年度に始まった, 妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新出生前診断を受診する妊婦が増えている.
実施医療機関の医師らでつくる研究組織 「NIPT コンソーシアム」 によると, 14 年度は 1 万人以上が検査を受け, 1 年目の 7740 人から大幅に増えた.
関心の高まりとともに, 情報提供の在り方などの課題も浮き彫りになって来ている.
新出生前診断は妊婦の血液に含まれる DNA を調べる検査で, 出産予定日の年齢が 35 歳以上である事などが検査を受ける条件となっている.
費用は約 20 万円で, 全額自己負担となる.
血液中の蛋白質を調べる従来の母体血清マーカー検査などより精度が高いのが特徴である.
検査では 3 つの染色体の異常を調べる.
21 番の染色体が 3 本ある異常は 「ダウン症候群」 とも呼ばれ, 染色体疾患の約半数を占める.
同コンソーシアムによると, 2 年間の検査数は約 1 万 8300 人. うち 1 万 7800 人のデータを調べた処, 295 人が陽性と判定されたと言う.
新出生前診断で陽性が確定する訳ではなく, 診断を確定するには更にお腹に針を刺して羊水を採取する 「羊水検査」 を受ける必要がある.
295 人のうち 253 人が羊水検査を受け 230 人の陽性が確定している.
同コンソーシアムの研究代表を務める, 国立成育医療研究センター (東京・世田谷) の左合 治彦周産期・母性診療センター長によると, 米国では医師が妊婦に対し出生前診断を受けるよう勧めると言う.
訴訟のリスクがあるからである.
一方, 日本では 「命の選別に繋がる」 との批判もあり, 医師自らが情報提供するか如何か, 対応に頭を悩ませている様だ.
検査の前後には時間を懸けたカウンセリングも必要で 「これ以上希望者が増えると現状の体制では厳しくなる」 と言う.
新出生前診断は現在, 臨床研究として限られた施設 (約 50 施設) で実施している.
今後, 希望者が更に増える事も予想され, 左合センター長は 「倫理面を含め, ルール作りなどを幅広く議論する必要がある」 とコメントしている.
先端医療になればなるほど, 倫理面の課題が関係する様になるものだ.
例えば, ダウン症と判断された子を産むのか否か, その親の 「命」 や 「倫理」 に対する考え方で大きく異なって来るのである. 解は一つではないのだ.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
実施医療機関の医師らでつくる研究組織 「NIPT コンソーシアム」 によると, 14 年度は 1 万人以上が検査を受け, 1 年目の 7740 人から大幅に増えた.
関心の高まりとともに, 情報提供の在り方などの課題も浮き彫りになって来ている.
新出生前診断は妊婦の血液に含まれる DNA を調べる検査で, 出産予定日の年齢が 35 歳以上である事などが検査を受ける条件となっている.
費用は約 20 万円で, 全額自己負担となる.
血液中の蛋白質を調べる従来の母体血清マーカー検査などより精度が高いのが特徴である.
検査では 3 つの染色体の異常を調べる.
21 番の染色体が 3 本ある異常は 「ダウン症候群」 とも呼ばれ, 染色体疾患の約半数を占める.
同コンソーシアムによると, 2 年間の検査数は約 1 万 8300 人. うち 1 万 7800 人のデータを調べた処, 295 人が陽性と判定されたと言う.
新出生前診断で陽性が確定する訳ではなく, 診断を確定するには更にお腹に針を刺して羊水を採取する 「羊水検査」 を受ける必要がある.
295 人のうち 253 人が羊水検査を受け 230 人の陽性が確定している.
同コンソーシアムの研究代表を務める, 国立成育医療研究センター (東京・世田谷) の左合 治彦周産期・母性診療センター長によると, 米国では医師が妊婦に対し出生前診断を受けるよう勧めると言う.
訴訟のリスクがあるからである.
一方, 日本では 「命の選別に繋がる」 との批判もあり, 医師自らが情報提供するか如何か, 対応に頭を悩ませている様だ.
検査の前後には時間を懸けたカウンセリングも必要で 「これ以上希望者が増えると現状の体制では厳しくなる」 と言う.
新出生前診断は現在, 臨床研究として限られた施設 (約 50 施設) で実施している.
今後, 希望者が更に増える事も予想され, 左合センター長は 「倫理面を含め, ルール作りなどを幅広く議論する必要がある」 とコメントしている.
先端医療になればなるほど, 倫理面の課題が関係する様になるものだ.
例えば, ダウン症と判断された子を産むのか否か, その親の 「命」 や 「倫理」 に対する考え方で大きく異なって来るのである. 解は一つではないのだ.
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