(3021) iPS から精子・卵子, 絶滅危惧種・奄美のトゲネズミ2018/05/15 02:28

絶滅危惧種に指定されている国の天然記念物 「アマミトゲネズミ」 の細胞から人工多能性幹細胞 (iPS 細胞) を作り, 精子や卵子に成長させる事に成功したと, 宮崎大などのチームが発表している.

マウス, ラット以外の動物の iPS 細胞から精子や卵子を作ったのは世界初と言い, チームは 「種の多様性を確保する手段として iPS 細胞が役立つ可能性がある」 とコメントしている.

アマミトゲネズミは鹿児島県の奄美大島にのみ生息する日本の固有種である.

森林伐採や野良猫などによる食害で個体数が激減していると言う.

生物学的にも, 殆どの哺乳類の雄が持っている Y 染色体を持たず, 雌雄で遺伝情報の違いが殆ど無いと言う珍しい特徴がある.

チームは雌のアマミトゲネズミの尾から iPS 細胞を作製. マウスの受精卵に入れた後に子宮に移植し, マウスとアマミトゲネズミの 2 つの細胞が混在する雄や雌のマウスを産ませた.

これらのマウスが成長した後に精巣や卵巣の中を調べると, 殆どがマウスの精子や卵子だったが, 全体の 0.03 - 0.29% は iPS 細胞由来のアマミトゲネズミの精子や卵子だったと言う.

iPS 細胞は医療以外に絶滅危惧種の数を増やす手段としても期待されている.

宮崎大のチームは, 今後は体外で効率的に卵子や精子を作る方法を研究し, 受精卵の作製を目指す.

宮崎大の本多 新研究員は 「野生に戻す事までは考えていないが, 絶滅に備え, 個体を復活させる研究を進展させたい」 と話している.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.