(3870) 「小胞体」 起因の難病に光!!!2020/06/03 03:17

蛋白質を正常に保つ働きをもつ細胞内の器官 「小胞体 」と深く関わる病気と治療に向けた研究が盛んになっている.

肝臓病や不妊症, 骨が出来難くなる難病などが対象にあがり, 一部では治療の可能性も見通せる様になって来ていると言う.

生物の基礎的な研究分野だったが, 成果を医療で応用出来る日が近づいている.

小胞体は, 蛋白質の形を整えたり, 正常にならない場合は分解するよう指示したりする, などの機能を有している.

「小胞体ストレス応答」 と呼ぶ生物に共通する反応で, 1980 年代後半から解明を続ける森 和俊京都大学教授と, P・ウォルター米カリフォルニア大学教授の 2 つのグループの貢献が大きい.

詳細な仕組みが分り始め, 小胞体ストレス応答がきちんと働かずに細胞が壊れ, 発症する病気が明らかになって来た.

肝臓癌の原因にもなる 「脂肪性肝炎」 はその一例と言う.

国立国際医療研究センターの植木 浩二郎糖尿病研究センター長らは, 肝臓の細胞で, 小胞体ストレス応答の機能が低下すると, 脂肪性肝炎に繫がる仕組みを動物実験で解明した.

糖尿病や肥満で血糖値調整ホルモン, インスリンが十分に作用しない場合に, ストレス応答を促す蛋白質の量が減り, 肝炎を発症していた.

東京大学と協力して肝臓病の患者の細胞で同じ現象が起きている事を確認した.

量が減った蛋白質を増やせれば, 小胞体が正常に働いて発症を抑えられるとみて, 化合物の探索などの治療法を検討している.

一方, 東大の原田 美由紀講師は小胞体ストレス応答と不妊症の 「多嚢胞性卵巣症候群」 との関係を突き止めたと言う.

モデルの動物の実験から, 卵子を取り囲んで栄養を送る細胞で小胞体ストレス応答が上手く機能しないと, この病気を発症する可能性が高まった.

手術で摘出した患者の細胞を調べると, 同様の現象が起きていた.

小胞体で異常な蛋白質の蓄積を抑える海外の薬剤を与えると, 栄養を送る細胞は活動を続け卵子を育てられると言う.

治療に繫がるヒントになるとみている.

また京都大学の戸口田 淳也教授は, 骨が十分に作れなくなる 「骨形成不全症」 で, 小胞体ストレス応答を助ける方法が治療の選択肢になるのではないかと考えている.

骨を造る骨芽細胞で特有の分子が少なくなると, 小胞体の機能が低下し, 骨に必要なコラーゲン蛋白質が不足する仕組みが明らかになったからだ.

小胞体に異常な蛋白質がどの程度溜まって居るのか, 正確に調べるのは難しく, 様々な蛋白質や分子がどんな病気と関係しているのか, 分らない事は多い.

広島大学の今泉 和則教授らが蛋白質の蓄積具合を調べる手法を考案するなど, 側面支援する研究も並行して進み, 一歩一歩解明している段階だ.

今泉教授は 「糖尿病やアルツハイマー病, 癌, 骨の難病との関係は益々注目されるテーマになる」 とコメントしている.

米国では ERX ファーマシューティカルズ (マサチューセッツ州) の様に, 小胞体ストレス応答の成果を医療に応用しようと臨床試験を始めるスタートアップ企業が登場している.

日本も研究だけでなく, 現場で利用出来る様にする橋渡し研究を考慮する時期に入りつつある様だ.

Have a nice day!
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