家族や親しい友人が鬱病になったら2010/08/15 03:00

国立精神・神経医療研究センターの樋口 輝彦理事長・総長は, 家族の誰かが鬱病に罹った場合の対処について, 次の様にアドバイスをしている.

“勤労者の鬱病は, 企業経営や経済全体にも影響を与える事から, 健康診断のチェック項目の一つとしてメンタルヘルスが重視される様になって来た.

勤労者の心身の不調に気付くためには, 家族の存在は非常に重要である. では, 家族が勤労者の精神的不調に気付くためには, どんな事を目安にしたらよいのだろう.

判り易いのは 「睡眠の質」 である. 

例えば, 以前はよく眠れていたのに, 朝早く目が覚めてしまう, 夜中に何度も目を覚ます, 眠りが浅いために寝起きが悪い...などと言った事が, 特別な理由もなく何日も続く様なら, 念のために医療機関の受診を勧めて見るべきである.

更に, 気分の落ち込みが一見して判るほど強かったり, これまで好きだった趣味などへの関心を失っている様なら, 精神科や心療内科を受診するのがいいだろう.

ただ, 家族が受診を勧めても, 本人は渋る事が少なくない.

鬱病が疑われるような場合は, 特に頑なに拒む傾向も見られる. この様な場合, 家族だけで無理に説得しようとはせず, 本人が尤も信頼する友人や親戚など, 第三者に間に入って貰うのもいい方法である.

実際に鬱病と診断された後も, 身体の病気と同様, 家族を初めとする周りの人たちのサポートは大変重要で, その後の経過にも大きく影響を及ぼす.

サポートの基本は 「鬱病は気の持ち様などではなく, 脳の病気である」 と言う事を認識した上で, 主治医と相談し適切な対応をする事である.

例えば, 椎間板ヘルニアで足腰が痛いと言っている人に 「気のせいだよ, 頑張って」 などと言わないのと同じで, 鬱病の人にも 「疲れじゃない? 温泉にでも行って気晴らしをすれば」 などと励ますのは逆効果になる.

また, 休養の時期を過ぎれば生活のリズムを整えるために規則正しい生活を送らねばならない時期もあるので, どのような対応が適切か, 主治医によく確認するとよい.

家族がより適切なサポートを行なえるよう, 専門医療機關の中には最近, 家族グループの勉強会を実施するところが増えている.

複数の患者の家族に集まって貰って, 医師や臨床心理士が, 鬱病の特徴や治療の進め方などを説明するほか, ネガティブで, かつワンパターンに陥りがちな思考パターンを持つ患者にどのように接したらいいかなどをアドバイスするなど, 色々な疑問に答えるもので, こう言うものを活用するのも良い.

鬱病の病態の全容は明らかになっていない.

よく言われるストレスは, 鬱病の引き金にはなっても直接の原因ではないので, ストレスマネジメントだけで鬱病を完全に予防する事は出来ない.”

以上, 樋口先生が指摘している様に, 鬱病や統合失調症の患者は, 「私は精神的な病気などではない」 などと言い張って, 精神科や心療内科の受診を頑なに拒んだりする事が極めて多いのである.

如何にして受診を納得させるか, 容易な事ではないが, 鬱病も 「早期発見, 早期治療」 が功を奏することは, 他の疾患同様, 例外ではない.

また, 鍼灸治療を併用する事も治療効果を高める事が少なくない事を知っておいて損はないだろう.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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