姙娠糖尿病2011/02/01 02:53

姙娠すると, 一部の母体では, 耐糖能 (糖の処理能力) が低下する事があり, 元々糖尿病だった母体の場合は更に増悪する事が多い.

胎盤で産生されるホルモンや酵素が耐糖能に影響を与えているためと考えられている.

そのため, 妊娠すると定期的に血糖値の検査を行い, 耐糖能に異常がないか否かをスクリーニングするのは, 経産婦の方はご存知の筈である.

検査の結果, 普段は正常だった血糖値が, 妊娠後高くなるのを 「姙娠糖尿病」 と呼んでいる.

この様な場合は, 血糖値をコントロールしなければならず, 食事療法を行ったり, 必要に応じて, インスリンを投与し, 血糖値を下げたりするのである.

何れにせよ, 妊娠中は, 食べ過ぎて血糖値が上り過ぎない様, 食事の量をコントロールしたり, 規則的な食生活を心掛けたりする事が必要になってくる訳である.

また, 妊娠中は腎機能にも負荷がかかり, 浮腫みが酷くなる場合も少なくない.

然し, 妊娠中や授乳中の母親は薬を飲む事は控えなければならず, とかく, 不安な毎日を送る事にもなりかねない.

この様な場合, 鍼や灸によって浮腫みを抑えたりする事も可能であるので, お困りの方は, 鍼灸師に一度相談してみると良いだろう.

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漢方藥の老舗 : (株) 「ツムラ」2011/02/02 03:02

ツムラと言うと, 我国の漢方薬のメーカーとしては最大手である.

然し, 同社の茨城工場が世界でも最大級の漢方藥製造工場であるとまでは知らなかった.

過日, 新聞記事を読んでいて知ったのである. (と言っても, 本欄は同社の PR が目的ではないので, 念のため.)

同社の創業は明治 26 年 (1893 年) と言うから, 老舗である.

因みに, 同社は, 植物などに由来する 118 の生薬を組合せ、我々が日頃利用する 129 種類の漢方薬のエキス顆粒や軟膏を作っている由.

生薬の調達は約 8 割が中国, 残りは東南アジアや日本国内から.

茨城工場は, 腸内の血流を促す 「大建中湯」 ほか 34 種類のエキス顆粒などを, 1 年間に約 4226 トン (同社全体の約 62%) 生産をしているそうだ.

話は変るが, 半導体関連などに幅広く使われているレアアースは, 尖閣諸島沖の中国船衝突以降, 中国政府が輸出制限を行い, 未だに産業界は, 原料の調達に四苦八苦の状況の様だ.

レアアースに止まらない.

最近は, 植物を初めとする, 生物資源に関しても, 産地国が輸出制限に動いている.

漢方薬も例外ではない. ツムラにおける生薬の調達先として, 目下, その 8 割を中国に依存しているとの事であるから, 早かれ遅かれ, 原料調達に苦慮する事になるであろう.

調達先の多様化を図る必要があるが, 気候風土に直結する植物だけに, 頭の痛い問題ではあろう.

処で, ツムラは茨城工場内に 「漢方祈念館」 なるものを 2008 年全面改装してオープン, 漢方薬の歴史や処方に関する紹介コーナーを初め, 生薬の陳列コーナー, 生薬に触れる事が出来る体験コーナーなどが新設されているとの由.

専任の説明員も何名か常駐し, 外部者の工場見学などに対応しているとの事.

私は, 漢方藥は専門に学んではいないが, 同じ東洋医学の範疇であり, 一度機会を作って見学・勉強してみたいと考えている.

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ストレスは溜め込まない事!2011/02/03 02:36

我々は高度に複雑化した社会に生きている.

我国はバブル崩壊後, 「失われた 10 年余」 を経過, 経済的, 政治的, 社会的に袋小路に陥ってしまっており, 我々は益々ストレスに曝され易くなっている.

ストレスマネジメントとして最も重要なのは, ストレスを溜め込まない事である.

特に多くのストレスに曝されがちな女性の場合, 会話が欠かせない.

気のおけない友人との会話でもよいし, 夫婦のさりげない日常の対話でも良い.

とに角, 何でも話合う事でストレスを発散する事ができれば, 鬱病などを発症するリスクは小さくなるのである.

特に考えなければいけないのは, 職場におけるストレスを如何に上手くコントロールするか, である.

上司は勿論, 職場の同僚たちともあまり身構える事なく, 自分の置かれている辛い状況について, 素直に話合いを持てるか如何か, が鍵となる.

その意味では, 職場の上司は部下の一人一人について日頃の言動を注意深く見守る配慮が必要である.

また, 以前も触れているが, 睡眠を充分に取る事も大切で, 夜眠れない日が続く様になったら鬱病の初期症状である事が多いので要注意である.

いい音楽を聴いたり, 映画を楽しんだり, 時には外食を楽しんだりと, 五感 (視覚, 聴覚, 嗅覚, 味覚, 触覚) を適度に刺激するのもお勧めである.

かつて, 本欄 「お風呂の効用」 で述べた様に, 入浴を上手に採り入れ, 心身のリラックスを心掛けるのも良い.

勿論, 時には, 按摩・マッサージ・指圧, 鍼, 灸などを上手く活用し, 心身の疲れを解消して, リフレッシュするのもお勧めである.

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自宅で圧せるツボ療法 - 肌荒れ2011/02/04 02:39

冬になると, 特に, 肌がカサついたり, ザラザラしたりと言った皮膚の異常を治すには, 何と言っても, 全身の体調を整える事が基本である.

人間が生まれた時から備えている生体エネルギーとも言える 「先天の気」 が宿ると言われている, 腰の第二腰椎棘突起下から左右へ指 2 本分に位置する 「腎兪 (ジンユ)」, 飲食物などから得るエネルギーである 「後天の気」 が宿ると言われている第一腰椎棘突起下から左右外側へ指 2 本分に位置する 「三焦兪 (サンショウユ)」 を圧してみると良い.

手首の甲側の関節の中央に位置する 「陽池 (ヨウチ)」, 足の内踝の直ぐ後に位置する 「太谿 (タイケイ)」 は, 内臓の状態を整え, 栄養を体中に行き渡らせるのに効果的なツボである.

臍から指 4 本文下に位置する 「関元 (カンゲン)」 も胃腸の働きを整える効果がある.

アレルギー体質から来る蕁麻疹や湿疹には, 頚の後の根元, 第一胸椎棘突起の上に位置する 「大椎 (ダイツイ)」 を圧すのが効果的である.

しみ, そばかす, イボなどの皮膚の異常には, 背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指 2 本分に位置する 「肺兪 (ハイユ)」 と, 鎖骨の外側の窪みから指 1 本分下に位置する 「中府 (チュウフ)」 を圧すのが良いだろう.

皮膚病には手首の小指側の骨の隆起の所に位置する 「養老 (ヨウロウ)」 が効果的である.

以上, それぞれの症状にあったツボ圧しを実践して戴きたい.

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生田 哲 著 『よみがえる脳』 (サイエンス・アイ新書) から2011/02/05 03:22

表題の本を読むと元気付けられる人が多いに違いない.

従来, ヒトの脳細胞は一旦失われると二度と再生しない, と考えられてきた.

然し, 最新の脳科学では, 「脳はヒトの一生を通して絶えず変って行く」 との考えが定説となりつつあるという.

"脳は絶えず変化を遂げており, 仮に細胞が死んでしまったとしても甦る" と著者は言う. 何とも勇気づけられる説である.

過日, 本欄で, 京都大学の山中伸弥教授が発明した 「iPS 細胞」 の無限とも言える可能性について触れた.

認知症やある種の精神障害など, 疾患によっては 「iPS 細胞」 を用いた再生医療でなければ治癒できないものがあるのは言うまでもない.

が, この本を読むと "頭が良くなる方法" や, "鬱や記憶障害を改善するエクササイズ" なども紹介されており, 大いに力づけられるのは私一人ではあるまいと思う.

私自身, 老化現象を嘆く前に, 脳細胞も甦ることを信じて, これらのエクササイズにトライしてみたくなったものである.

一読をお勧めしたい.

脳細胞は甦る, と言う新しい説が如何にして主流を占めるに至ったか, その軌跡がドラマチックに語られていて一気に読了する事間違いないであろう.

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