睡眠不足は糖尿病を招く2011/11/08 02:09

最近の研究では, 睡眠時間が短かったり, 眠りが浅かったりすると, 2 型糖尿病になり易い, と言う事が指摘されている.

健康な人の体内は, 血糖値 (血液中のブドウ糖レベル) が一定になる様に調節されている.

例えば, 食後は血糖値が上昇するが, 膵臓から分泌されるインスリンと言うホルモンが作用し, 肝臓や全身の筋肉などでブドウ糖が利用され, 血糖値は元に戻るのである. そしてインスリンの分泌も少なくなる.

けれども, 睡眠の量や質が低下すると, インスリンの分泌が低下するのみならず, 筋肉など全身におけるインスリンの働きも悪くなり, 血糖値は高いレベルのまま維持されてしまう.

それで, 放置しておくと糖尿病になるリスクが高まるのである.

また, 睡眠時間が不足すると, 食欲を刺激するグレリンと言うホルモンが増える.

一方, 満腹中枢を刺激するレプチンと言うホルモンも減ってしまう事も判って来た.

詰り, 不眠による睡眠時間の不足が色々なホルモンのバランスを狂わせる結果, 脳に影響を与え, 過食, 肥満に繋がり, やがては糖尿病を惹き起すのである.

言い換えるならば, 睡眠時間を充分に取り, 深い眠りが得られていると, 健康な人が糖尿病になるリスクは小さくなるし, すでに糖尿病の人も血糖値の制禦が改善されると考えられる.

糖尿病を初めとする生活習慣病では, 正しいバランスの取れた食事と適度な有酸素運動とを心掛けることが大切なのは言うまでもない.

然し, 睡眠の量と質も同様に無視できない重要な因子なのである.

生活習慣病においては, たかが睡眠と言うよりは, されど睡眠なのである.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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