健康小話

ﾏﾗﾘｱを引き起こす原虫が, 治療薬への耐性を獲得する鍵となる蛋白質の働きを, 岡山大薬学部のﾁｰﾑが解明している.

ﾁｰﾑによると, 鍵となる蛋白質は原虫の消化器官から栄養物質を輸送し, 栄養源として利用出来る様にしていたと言う.

治療薬は輸送を邪魔して, 原虫を飢餓状態にするのが薬効の 1 つと見られ, 鍵蛋白質はこれを回避し, 耐性を獲得していたのである.

この働きを阻害出来れば, 新薬開発に繋げる事が出来訳だ..

ﾁｰﾑは, 耐性のある原虫には 「PfCRT」 と言う蛋白質を作り出す遺伝子に変異がある事に注目しており, 変異型の PfCRT 蛋白質を独自手法で大量に作り, 解析に成功したと言う.

これまで, 変異型 PfCRT 蛋白質は, 治療薬のｸﾛﾛｷﾝを消化器官から排出する事が知られていた由.

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