(3017) 癌免疫薬, 病巣に照準 ― 2018/05/11 03:04

日経の報ずる処に拠ると, 体内の免疫の攻撃力を高める癌免疫薬を病巣だけで働かせる研究が進んでいる.
名古屋大学と米国立衛生研究所 (NIH) などは体外から近赤外光を当てて, 免疫の働きを促す薬の効果を高める事に動物実験で成功している.
また, 国立がん研究センターは癌免疫薬と抗体を併用して効果を高めている.
実用化すれば, 副作用を抑えて高額薬の使用量が減る治療法になる可能性がある.
癌免疫療法は手術と抗癌剤, 放射線治療に続く治療法として期待を集めている.
代表的な小野薬品工業のオプジーボなどの 「免疫チェックポイント阻害剤」 は, 免疫のブレーキを外して癌細胞を攻撃し続ける様にする.
従来の抗癌剤が効かない重症患者を治療出来る事で注目を集めたが, 効果の出るのは患者の 2 - 3 割に限られると言う.
製薬会社は効果を高める為, 複数の免疫チェックポイント阻害剤を併用する治療法などの開発に力を入れている.
ただ高額薬のため医療費が更に膨らむのは大きな課題となる.
より安価で効果的な治療法が求められているのだ.
名大の佐藤 和秀特任助教と米 NIH の小林 久隆主任研究員などは, 免疫細胞の働きを抑える 「制御性 T 細胞」 に付く抗体と近赤外光で狙い撃ちにする手法を開発している.
色素を付けた抗体が近赤外光を受けると, この細胞を壊す働きが高まる.
肺癌や大腸癌のマウスの実験でその効果を確認している.
目立つ副作用もなかったと言う.
2 年後にも臨床試験 (治験) を開始する計画の様だ.
また, 国立がん研究センターの工藤 千恵ユニット長らは, 癌の増殖を促す蛋白質の働きを抑える抗体を, 免疫チェックポイント阻害剤と併用した.
阻害剤だけでは治療出来ない悪性黒色腫のマウスの約 40% で癌が消えたとの由.
3 年後の治験を目指している.
米シカゴ大学の石原 純博士研究員らは, 癌細胞周辺の蛋白質に結合するペプチド (蛋白質断片) を阻害剤に付けて癌に止まり易くする研究に取り組んでいる.
乳癌のマウスでは約 7 割で癌が無くなっている.
5 年後にも治験を開始する予定であると言う.
免疫チェックポイント阻害剤を使う患者の約 4 割は, 肝機能障害や糖尿病などの強い副作用の為に治療を断念していると言う調査結果もある.
近赤外光や抗体で癌組織だけを攻撃する様に出来れば, 副作用を抑えた低コストの治療が様々な癌の種類で使える可能性があると言う.
「癌は治る病気」 の時代が近づいている様に思われるが, 早くそんな時代が実現して欲しいものである.
Have a nice day!
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・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.
名古屋大学と米国立衛生研究所 (NIH) などは体外から近赤外光を当てて, 免疫の働きを促す薬の効果を高める事に動物実験で成功している.
また, 国立がん研究センターは癌免疫薬と抗体を併用して効果を高めている.
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癌免疫療法は手術と抗癌剤, 放射線治療に続く治療法として期待を集めている.
代表的な小野薬品工業のオプジーボなどの 「免疫チェックポイント阻害剤」 は, 免疫のブレーキを外して癌細胞を攻撃し続ける様にする.
従来の抗癌剤が効かない重症患者を治療出来る事で注目を集めたが, 効果の出るのは患者の 2 - 3 割に限られると言う.
製薬会社は効果を高める為, 複数の免疫チェックポイント阻害剤を併用する治療法などの開発に力を入れている.
ただ高額薬のため医療費が更に膨らむのは大きな課題となる.
より安価で効果的な治療法が求められているのだ.
名大の佐藤 和秀特任助教と米 NIH の小林 久隆主任研究員などは, 免疫細胞の働きを抑える 「制御性 T 細胞」 に付く抗体と近赤外光で狙い撃ちにする手法を開発している.
色素を付けた抗体が近赤外光を受けると, この細胞を壊す働きが高まる.
肺癌や大腸癌のマウスの実験でその効果を確認している.
目立つ副作用もなかったと言う.
2 年後にも臨床試験 (治験) を開始する計画の様だ.
また, 国立がん研究センターの工藤 千恵ユニット長らは, 癌の増殖を促す蛋白質の働きを抑える抗体を, 免疫チェックポイント阻害剤と併用した.
阻害剤だけでは治療出来ない悪性黒色腫のマウスの約 40% で癌が消えたとの由.
3 年後の治験を目指している.
米シカゴ大学の石原 純博士研究員らは, 癌細胞周辺の蛋白質に結合するペプチド (蛋白質断片) を阻害剤に付けて癌に止まり易くする研究に取り組んでいる.
乳癌のマウスでは約 7 割で癌が無くなっている.
5 年後にも治験を開始する予定であると言う.
免疫チェックポイント阻害剤を使う患者の約 4 割は, 肝機能障害や糖尿病などの強い副作用の為に治療を断念していると言う調査結果もある.
近赤外光や抗体で癌組織だけを攻撃する様に出来れば, 副作用を抑えた低コストの治療が様々な癌の種類で使える可能性があると言う.
「癌は治る病気」 の時代が近づいている様に思われるが, 早くそんな時代が実現して欲しいものである.
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