認知症になりにくい生き方とは?2011/08/28 03:54

加齢に伴い, 物忘れは誰しも目立つ様になってくる.

然し, 同じ年齢でも, 認知症になってしまう人とそうでない人とがいるのは如何してなのだろうか?

「認知症の人は, 脳をあまり活発に使わない生活を送っている傾向が見られる.

身体を動かさず, 変化や情報に乏しい毎日を送るのは要注意と言わねばならない.

かと言って, 余り脳を酷使し過ぎても, 脳神経が過労死してしまい, 認知症になり易くなるのではないか, と考えている」

と仰るのは, 以前, 本ブログで紹介した, 鳥取大学医学部保健学科の浦上 克哉教授である.

先生の仰る, 「脳に刺激のない生活」 とは,

1) 家に閉じ籠りがち

2) 会話が少ない

3) 毎日の変化が少ない

4) 曜日や時間を意識しない

5) 身体を動かさない

6) 取り立ててする事がない

と言った生活を指している.

なお, 「認知症の予防には "控えの脳細胞" を確保する事が大切」 との事.

「日頃から脳を創造的に働かせると, 普段使っていない神経細胞を活性化できる.

この "控え" の脳細胞が確保されていれば, 脳に何か障害が起った時に助けて貰えるので, 認知症予防に繋がる」

と, 先生はアドバイスしている.

「仲間と楽しく脳トレのゲームなどをするのも良いが, 認知症の予防や初期症状の改善を目指すには, 楽しいだけでは駄目.

多少は脳が鍛えられ, 達成感が得られる作業の方が好ましい.

また, 趣味も自分なりに工夫を凝らしながら継続できる事であれば, 効果が期待できる」

一番確実なのは

「日常生活を送るに際し, 出来るだけ沢山会話を交わす様に心掛ける事. 言葉のキャッチボールは脳をフル回転させるので特に効果的」

であると言う.

但し, 毎日同じ人と同じような会話をするのではなく, 出来るだけ考え方の異なる人と "新鮮な" 会話をする様に心掛けるのが, 鍵だそうである.

その為には, 家に閉じ籠っていたのでは駄目である事は明らか.

「外出して, 趣味のサークルなどに積極的に参加したりする必要が出てくる.

屋外で太陽に当れば, 体内時計を調節する働きを持つ "メラトニン" と言うホルモンも沢山分泌され, 昼夜のリズムが整う事にもなり, 夜も良く眠れる様になる.

きちんと睡眠を採るのも認知症の予防には欠かせない」

と浦上先生は言っている.

整理すると, 「脳を刺激的に働かせる」 ために, 先生は次の事をアドバイスしている.

1) 得意な趣味を楽しむ :

短歌, 俳句, 川柳, 囲碁, 将棋, 麻雀, パズル, 料理, 園芸, 絵画, 楽器演奏, 旅行など.

2) 出来るだけ多くの人と会話を楽しむ :

良くは知らない相手の方が色々考えもするし, 好奇心も生まれる.

独り暮しの人には, 家族などがまめに電話を架け, 新しい情報提供を心掛ける.

特に, 認知症の初期症状の改善には効果があるとの事.

認知症だからと言って, 外出を控えたり, 安静にし過ぎたりは, 却って症状を悪化させることにも繋がり兼ねない, と言う.

Have a nice weekend!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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