(きみまろではありませんが) 「あれから 40 年!!!」2012/03/02 03:45

今から 40 年前の 1972 年 2 月 19 日, 連合赤軍のメンバー 5 人が長野県軽井沢町の保養所 「あさま山荘」 で管理人の妻を人質にとり, 立て籠る事件が起こった.

連日, 全国民を釘付けにしたテレビ中継の中で, 犯人グループは持っていた銃で抵抗を続けた.

事件発生から 10 日目の 28 日, クレーンで吊るした鉄球を建物に打ち込むと共に, 警視庁機動隊らが突入し, 人質を救出, 立て籠もった犯人 5 人全員も逮捕されて事件は終結した.

が, この事件では銃に撃たれた警察官 2 人と民間人 1 人が死亡し, 多数の重軽傷者を余儀なくされたのである.

武力闘争を繰り広げた末に追い詰められ, 犯行に至ったとされる.

然し, 程無くして, 更に驚愕すべき事実が浮かび上がったのである.

メンバーが山中のアジトで同士を 「総括」, 凄惨極まりないリンチを加え, 12 人もの仲間を次々と殺害していた事が発覚したのである.

首謀者は 93 年, 死刑判決が確定した.

然し, あさま山荘事件が起こる 2 日前に逮捕された, 連合赤軍の最高幹部だった森 恒夫は, 逮捕された翌年の正月元旦に獄中で自殺を遂げ, また, 森と同時に逮捕された永田 洋子は昨年の 2 月に病死している.

この事件は, 我々にどのような教訓を残したのだろうか?

同世代の人間が起こした事件だっただけに, この事件は私にも大きな影響を与えたのである.

永田 洋子については, 妙義山で逮捕された時にこんなエピソードがある.

彼女は 「東京で何か起きてませんか?」 と警察官に尋ねたと言う.

自分たちに呼応して首都で武装蜂起が始まると思い込んでいたのである.

最高幹部のリーダーだった彼女の認識がこんな状況であったため, 「あさま山荘」 に籠城したグループも, 折しもテレビに映ったニクソン米大統領訪中のニュースに度肝を抜かれたのも当然であったろう.

連合赤軍をつくっていた組織の一方は, 日本共産党革命左派神奈川県委員会 (革左) なる過激派で, 毛沢東主義を信奉していた.

その毛沢東が米大統領と握手する場面を見て混乱を来したのだ.

彼らの掲げた「革命」 意識, 国際情勢に関する感覚はこの程度であった訳である.

その一方で繰り返された, 仲間への残忍なリンチ. 独善的観念やドグマに捉われた思想の行き着く先を, 事件は教えている.

残念に思うのは, 連合赤軍事件から 23 年後に, 本質的には同じ性格を帯びた, 事件が起こり, 再び日本を震撼とさせたのである.

言わずと知れた 1995 年 3 月「オーム真理教」 が惹き起した地下鉄サリン事件である.

オーム真理教が国家転覆を狙った一連の事件を思う時, 果して, 連合赤軍事件から我々は何も学ばなかったのだろうか? と疑念に捉われて仕舞うのである.

私にとって, 連合赤軍事件もオーム真理教の事件も, 共に, 心の澱 (オリ) となって未だに消える事がないのである.

Have a nice day!
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