心・技・体2012/03/27 02:58

大相撲の春場所は白鵬の逆転優勝で幕を閉じた.

場所前は, 把瑠都の横綱取りで盛り上がっていたが, 結局, 10 勝 5 敗の成績に終った.

2 敗目を喫した 11 日目頃から 「体調が万全でなく, 風邪を引き, 熱も出て, 力が思ったより出なかった」 と弁明した様だ.

未だ横綱は無理だろう, と見ていたが, 把瑠都のこの釈明でもそれが証明されている.

把瑠都にはきつい言い方かもしれないが, 横綱を狙う重要な場所で, 「風邪を引いて体調を崩す」 こと自体からして, その資格なしと言いたい.

自己の健康管理・体調管理が出来てこそ, と言いたい. プロとしての 「心構え」 がなっていない. まだまだ, 「心」 も 「体」 も鍛え方が少ないのだ.

また, 把瑠都に限らないが, 琴欧洲や稀勢の里など, 恵まれた素質を持ち合せながら, 稽古量が圧倒的に少ないのである.

一寸, 古くなるかも知れないが, 初代の若乃花や栃錦, 大鵬, 近くは貴乃花など, 横綱になる前の稽古量には較べようがないと言える.

相撲の基本は, 四股を踏む事, 摺り足, そして, 鉄砲突きだと言う. 最近の相撲取りは, 特に, 四股を踏む事を怠っている.

上記 3 人の大関が 「腰高」 で, 攻め込まれた時に脆さを露呈するのは, まんざら体形だけの問題ではない筈だ.

基本が出来ていないのである. これでは 「技」 の習得は難しい. あれほどの体躯に恵まれていながら, 宝の持ち腐れに近い.

然し, 稽古に関して言えば, 部屋の親方の育成法にも問題がある事は否定できない.

外国人力士を育てられるだけの 「器量」 を持ち併せた親方が少ないのである. 厳しく接する事が出来ず, 甘やかしている. その端的な例が, 「大麻事件」 や 「八百長事件」 であろう.

また, 横綱になるには, 「角界」 を引っ張って盛り上げて行く, と言う気概が必要だろう.

勝負にのみ拘った朝青龍には残念ながら, その様な気概が備わってはいなかったが. そのマイナスを多少なりともカバーする 「強さ」 はあった.

尤も, 外国人力士にそこまで期待するのは元々無理なのかもしれないが, かつての大横綱 "双葉山" を尊敬していると言う白鵬はその様な高邁な志を持っている.

その白鵬にも最近 「力」 の衰えが見え始めて来たのが懸念される.

最後まで優勝を争った鶴竜には, 次代を託せる可能性を秘めている様な印象を受けた. 早くその期待に応えて欲しいものである.

心・技・体の習得は 「人間修行」 と裏腹でもある. 厳しい稽古を重ねる事で, それが身についていく事を, 現在の大関陣は肝に銘ずべきだろう.

北の湖が理事長に返り咲く様な, 旧態依然とした角界の体質では難しいだろうけれど, 「いでよ, リーダー!」 と言わざるを得ない. 昨今の政界に限った話ではないのである.

Have a nice day!
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